生成AIについて知識のない状況からのスタートだったので、どのように使うべきなのか、基礎的な部分を説明していただいて、理解を深めるために重要な機会だったのではないかと思いましたね。

直接伺えたわけではないですが、生成AI講演会の前に承諾書を通してほぼ全ての保護者様から同意をいただいたので、前向きな声が多かったのではないかという印象でした。今の子どもたちは普段使いしている子も多いので、そのあたりもご理解いただけたのではないかと思っています。

最初は生成AIに対して不安と懸念を抱く先生も多かったように思います。ただ、少しずつ触れていただくことで、徐々に興味が高まったのではないかと思っています。若手だけでなく、年配の先生方も少しずつ興味が増えてきた印象ですね。

個人情報に配慮すること、批判的に見ることです。多くの生徒が講演会で学んだことを活かして、実践できるようになってきました。

一番大変だったのは、事前準備でしたね。
保護者様の承諾書を配布させていただき、市への申請や端末にAIをいれたり、サインアップを生徒にやってもらったり…。ぎりぎりまで先生、子どもたちのセットアップをおこなっていました。大変なことが多かったですね。あと、アプリ版はリクエストが40を超えるとストップしてしまう制限があり、本番で上限がきてストップしてしまったんです。なので今はウェブ版で次からは使うように、と周知してます。

今年度校務で行っているのが、学級日誌をクラウド化し、毎月の日付更新を自動でできるように生成AIで作成するというものです。

あとはルーブリックを授業で行う際、生徒ひとりひとりの番号を割り振ってシートを作成しているのですが、ボタンをひとつ押すだけでテンプレートがコピーされて、生成AIが自動で作成してくれるようにしました。これも生成AIを使ってます。毎日作るのが面倒なときに、自動化してくれる、そんな取り組みです。

最近も事例がでてきて、新しいことをやっていくこともありますけど、校務の効率化はもっともっとやっていきたいですね。スクリプトを組んだあとは、誰でも活用できるようになるので、他の学校へデータをお渡しさえすれば幅広く使っていただけるということも実現可能ですね。

まずは事例をたくさんお伝えすることはできると思ってますね。夏休みに研修会を先生方向けに実施したので、これからさらに事例は多くなると思っています。なので、他の先生の協力もいただきながら今は事例集も作成しています。

生成AIを授業にとりいれるかどうかは学校の判断も含まれてくるところですが、生成AIを理解する、学ぶということは次の世代に必要になってくるのではと思っています。
子どもたちにとって、最善の使い方ができるようになるためには、先生も一緒に学ぶということも大事になるのではないでしょうか。
その第一歩として、前向きにまずは実践してくれたらいいのではないかなと思っています。