2016.08.10
中学高校と在学中の5年間を通じて、ネットリテラシーとICTスキルを身につけ、世の中で活躍できる人材を育成し、輩出していくことを目的にスタートしました。
対象は中学1年から高校2年までの5学年。
今年度は各学年に対して全5回(10コマ)の授業を1年かけて行いました。今後もスキルの向上と合わせ、生徒たちの人間的成長も見守りながら携わり続けることができるプロジェクトです。
スマホを初めて所持するタイミングとして最も多いのは、中学校に入学するときと言われています。持ち始めたばかりの子どもたちは、手にした喜びと好奇心にかられ、スマホの魅力にどんどん引き込まれ、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。
そこで、まず、ソーシャルメディアやインターネットの仕組み、性質を正しく理解することから始めます。これはどの学年でも大事な一歩です。
中学1・2年生は、メディアリテラシー講座から気づいたことや自分で決めたルールなどを「日めくりカレンダー」にしました。「ネット依存」「インターネットの危険性」「相手の気持ちを考える」など、授業とグループワークを形にすることで、目に見える成果物になりました。
中学3年~高校2年生は、講座の中でソーシャルネットワークの危険性をグループワークで話し合い、まとめました。保護者・自身・Twitter社・被害者・加害者などの気持ちに立ち考え、それを元にインターネットを使うための、自分自身のガイドライン(ソーシャルメディアポリシー)を発表します。
注意をしても聞く耳を持たなかったネット依存気味の子供が、ICTプロジェクトの講座を通して「自分はネット依存かもしれない」と自覚し、勉強をする時はスマホをリビングに置くなど、スマホとの距離感を保つようになりました。
勉強の基本的な「予習・授業を受ける・復習」という基本的な流れは全く変わらない。そして学ぶという事は「覚えること」ではなく「考えること」、そこにICT機器も用いながら子供たちにどんどん刺激を与えていきたい。
情報技術の発達を味方につけて、IT機器を駆使しながらコミュニケーションを図っていくことができる力を身につけさせたい、学校として情報教育に力を入れたいと思いこのプロジェクトをスタートしました。危険性を承知した上で「こんな風に使えば、今まで出来なかった事もできるようになるんだ!」と自分の可能性を広げていくようなかたちで学んでもらいたいと思っています。
前田校長先生、田中先生、洗足学園の皆様、ありがとうございました。
スクールガーディアンは、洗足学園のプロジェクトのみならず、今後も事業を通じ、ソーシャルメディアの健全な利用を促進してまいります。
<参考URL>
洗足学園HP:http://www.senzoku-gakuen.ed.jp/