9:00〜18:00(土日祝除く)
メルマガ登録
お問い合わせ
メルマガ
登録
お問い合わせ
導入事例

開智未来中学校・高等学校(埼玉県)|「なんとなくの対策」から「実態に基づく教育」へ(デジタルリテラシー実態調査)

2026.02.13

開智未来中学・高等学校(埼玉県加須市)は、「探究・世界水準・ICT」を教育の柱に掲げる共学の学校です。2017年より生徒に1人1台のタブレット端末を配布し、積極的なICT活用を進める同校ですが、一方で「生徒のデジタルリテラシーの実態が見えにくい」という課題を抱えていました。
今回、同校の坪内教頭先生に、「デジタルリテラシー実態調査」を導入した背景とその結果を受けて感じられたこと、そして今後の展望について詳しくお話を伺いました。

インタビューサマリー

リテラシー教育に「ものさし」を。ビフォーアフターを可視化したい

インタビュー日:2025年12月

学校名:開智未来中学・高等学校

担当者様:坪内教頭先生

共学・別学:共学校

インタビュー

【実施背景:リテラシー教育のものさしが欲しかった】

――はじめに、今回「デジタルリテラシー実態調査」の実施に至った背景を教えてください。

坪内先生) 今や生徒たちにとってデジタルツールは生活に不可欠なものですが、一方でリテラシーの欠如に起因するトラブルへの懸念は常にありました。しかし、生徒のリテラシー水準を定量的に測定する手段がなく、長らく「実態」が不可視の状態にありました。
実態が分からないと、教育的な対策もセットにできません。以前から、教職員による講演会などは実施していましたが、その効果が数値として現れないもどかしさがありました。今回の実施を決めた最大の目的は、教育コンテンツの提供前後における生徒の変容を測定し、客観的に評価し得る「ものさし」を確立することにありました。

 
――学校として予算を投じるにあたり、どのような価値を期待されましたか?

坪内先生)単発の調査で終わらせるのではなく、アセスメントによって抽出された課題に対し、具体的な事後教材や指導を組み合わせることで、リテラシーのランク(S~D)を向上させていく継続的なサイクルを構築したいと考えました。「どのような指導が、生徒のどのような変容を促したのか」という確証を得ることは、教育機関にとって極めて重要な意味を持ちます。

予想外の結果ー「学年が上がれば身につく」ではなかった

――実際に調査を実施してみて、生徒さんの反応や運用の手間はいかがでしたか?

坪内先生)運用は極めて円滑でした。ウェブフォームによる回答形式は、デジタルネイティブである生徒たちにとっても親和性が高く、中学生は一斉実施、高校生は各自のデバイスを用いた期間内回答という形を取りましたが、特段の混乱なく迅速にデータを回収できました。

 
――報告書(レポート)の内容をご覧になった率直な感想をお聞かせください。

坪内先生)結論から申し上げれば、真摯に受け止めるべき結果でした。傾向として、中1の結果が振るわないのは入学直後の環境差異を鑑みれば想定の範囲内です。しかし、驚いたのは学年の進行に伴う数値の向上が、ほとんど見られなかったという点です。 

特に「問題解決能力」などの項目が伸びておらず、「オールB」といった評価が続いていました。これは、「端末を利用している時間や期間が、必ずしもリテラシーの向上には直結しない」という事実を突きつけられた格好です。ICT活用を掲げる本校にとって、これは重い課題だと受け止めています。

 
――レポートの形式やボリュームについてはどう感じられましたか?

坪内先生)70ページに及ぶ詳細なデータ群は、実態を精緻に把握する上で十分な情報量を有しています。レ ーダーチャートによるクラス・学年ごとの傾向把握も容易であり、視認性に優れています。

 
――レポートの中で、特に注目された項目はありますか?

坪内先生)「生成AIリテラシー」が項目化されていた点です。生成AI活用を推進する上で、生徒の意識や利用実態が可視化されたことは、探究学習を担う教員にとっても極めて有益な指針となりま す。この実態に基づき、より具体的な活用ガイドラインの策定が可能になると確信しています。

【今後の展望】家庭との共有と、対策セットの構築へ

――今回の結果を、今後どのように活用される予定ですか?

坪内先生)第一に、職員会議を通じて全教員で情報を共有します。各学年の弱点を教員が自覚することで、 日常的な指導の質は確実に変化します。 第二に、保護者との情報共有を検討しています。情報モラル やネットトラブルの問題は、学校のみならず家庭でのルール形成が不可欠です。定量的なデータを示すこ とで、ご家庭における意識向上を促す一助としたいと考えています。

 
――サービスへの今後の期待を教えてください。

坪内先生)今後は「実態把握」のその先、低評価項目を具体的に改善、例えばCランクをBにするための「具体的な対策コンテンツ」がセットになっていることを期待しています。また、他校のデータが集まり、全国平均との比較ができるようになれば(※)、自校の立ち位置がより明確になり、より健全な危機感を持って改善に取り組めるようになると考えております。

※(注)2026年度、パイロット校での調査実施により、今後ご提供ができるようになる予定です。

見えない世界だからこそ、一度は「健康診断」を受けるべき

――最後に、同様の悩みを抱える他校の先生方へアドバイスをお願いします。

坪内先生) SNSやネットワーク上の活動は、教員からは把握し難い「ブラックボックス」です。いじめや依存といった諸問題は、表面化した段階では既に深刻化しているケースが少なくありません。だからこそ、私はどの学校でも一度はアセスメントをやる価値があると断言します。いささか推奨が過ぎるかもしれませんが、生徒の現状を正確に知らなければ、真の意味での教育は始まりません。なぜならアセスメントは実態把握と対策がセットであるべきだからです。また、導入コストに関しても、独自の調査票を構築する労力に比せば、極めて費用対効果が高いと言えます。デジタルの世界で生徒を守り、伸ばすための「健康診断」として、まずは一度、実態を数値化してみることを強くお勧めします。

 


デジタルリテラシーが必要不可欠な昨今において、調査結果という共通のものさしを持つことが、教育の効果を高め、生徒のネットトラブルを防ぐことにつながっていく、という期待を感じるインタビューとなりました。

スクールガーディアンは子供たちと学校を守るパートナーとして、調査の実施だけでなく、その後の対策の提案、教育の実施なども合わせて行っていきます。SNSパトロールや、情報リテラシーに関する講演依頼などお気軽にご相談ください。

学校情報

学校法人:学校法人開智学園

学校名:開智未来中学・高等学校

所在地:〒349‐1212 埼玉県加須市麦倉1238

HP: https://kaichimirai.ed.jp/

 


「デジタルリテラシー実態調査」

生徒のデジタル利用に関する能力を可視化することで、学校が生徒のデジタルリテラシーに関する課題を把握し、
今後の能力向上に向けた指導に活用するための調査です。生徒は10分程度でフォームから回答でき、結果は学年単位のレポートとして先生方にご提供します。

関連する導入事例

スクールガーディアンのサービスについて

お電話でのお問い合わせ

0120-5464-77

受付時間 9:00〜18:00(土日祝除く)

ページの先頭へ