Clubhouseとは、友人やClubhouse上で会った人と音声のみでやり取りが出来るSNSです。ユーザーは、Clubhouse上に好きなテーマの部屋を作成・参加することで、興味のある話題についてラジオ感覚で聞いたり、会話に参加することが出来ます。
音声のみでコミュニケーションを取ることが出来るため、気軽に参加しやすい反面、自分や相手の姿が見えない安心感から不必要に自分や友人に関する個人情報を話してしまうリスクがあります。
Clubhouseを利用するには、Clubhouseの既存ユーザーに電話番号を伝え、招待してもらう必要があります。既存ユーザー側の招待枠は限られているため、身近に招待できる友人がいない人は、Twitter上などで招待者を募集することもあります。その際に、相手に電話番号を伝えた結果、招待してもらえないだけでなく個人情報を騙し取られてしまったというトラブルも発生しています。
音声でのコミュニケーションを前提として作られているためか、18歳未満の利用はClubhouseの規約で禁止されています。現実世界の友人だけでなく、新たに出会った人と会話に繋がることもありますが、不適切な部屋に参加してしまうと、出会いを求める人に出くわしたり、誹謗中傷や詐欺被害に遭うということもあり得ます。
現在利用可能な端末はiPhoneのみであるため、Androidなどの別端末を所持している人は取り残されるように感じる、という状況が発生しており、「仲間外れ」のような問題が生まれることが懸念されます。
様々な部屋に気軽に参加できるため、興味のある話題の部屋を転々とし会話をしたり、好きなインフルエンサーなどの話題を聞く楽しさから長時間利用してしまい、気付いたら朝までClubhouseを利用していたという話もあります。
ご参考:「18歳以下はNGの音声SNS「Clubhouse」に中高生が多数参加–出会い系の危険も」
音声SNSということで、新たな注目を生んだClubhouseですが、現状どの程度子ども達の間で利用されているのでしょうか。
2021年2月のLINEリサーチ調べによると、Clubhouseを現在利用している、あるいは招待待ちと答えたのは全体の4%程度で、10代においては、8%という結果となり、他の年代と比較して多少利用率が高いものの子ども達の間ではそこまで浸透していた訳ではないようです。
認知度や利用者数は高くなかったものの、Clubhouseのサービス概要を確認した上での利用意向は全年齢の中で10代が最も高い結果となっています。現状、利用者は少ないものの、利用意向が高いことから今後子ども達の間で徐々に利用者が増えていくかもしれません。
出典:「話題の音声SNS「Clubhouse」、5割以上が認知。1週間で認知率が2.7倍に」
新たなSNSとして注目されたClubhouseは、今後子ども達の間でどのように利用されていくのでしょうか。日々新たなSNSがリリースされますが、利用にあたって注意すべきことは他のSNSと変わりません。サービスで出来ることや注意点をご理解いただく上で、本記事が少しでもお役に立てば幸いです。