2021年1月頃から、LINE上で下記のような偽の懸賞情報が出回っています。
1、友人5人に同じ情報をLINEで送ること。
(5人にシェアしないと先の画面に進めない仕組みになっています。)
2、指定の電話番号に電話をかけること。
(この番号は国際電話となっており、高額の電話料金がかかる上に一部の金額が
詐欺グループに渡ってしまうので注意です。)
主に出回っているのは該当のファーストフード店を騙ったものですが、同じ仕組みで他の飲食店を騙ったものもあるようですので注意が必要です。
上記のような「無料の食事が当たりました」とか「現金を配布します」といった偽情報には、以下のような特徴があります。
① 内容に非現実的なものが多い
現金配布や1年分の食事が無料等、こうしたプレゼントを大人数に配布するというような夢のような話はあまり現実的ではありません。現金配布については、数年前に有名人が実際にこうした企画を行ったことで信用してしまう人が多いようですが、実際は詐欺グループがよく使う手口の一つとなっています。
② 情報の転送・拡散を指示される
上記で紹介した無料の食事が当たった場合に友人5人に情報をシェアをする必要があるというように、偽情報は転送や拡散を求める傾向があります。それは、より多くの人に偽情報を広めたいという思惑があるからです。こうした偽情報を転送・拡散してしまう行為は、詐欺行為の一端を担ってしまうことになります。
③ 個人情報の入力または高額の手数料を要求される
プレゼントを貰うために個人情報を入力しなくてはいけなかったり、高額の手数料を要求される場合があります。しかし、個人情報を入力したり手数料を払ったりすると連絡がとれなくなってしまったという被害が起きています。
受け取った情報がなんとなく怪しいと感じた場合や内容が本当かどうか迷った場合には、どのような事に注意して対応したら良いでしょうか。
① 安易に信用しないこと
友人からシェアされた情報やフォロワー数が多数いるアカウントが発信する情報は、信用してしまいやすいかもしれません。しかし、フォロワーが多数いて運営側が付与する認証バッジを備えたアカウントはネット上で売買されていることがあります。また、親しい友人からの情報でも本当の情報とは限りません。安易に信用せず、自分の目で内容をしっかり確認して判断していくことが大切です。
② 安易に拡散しないこと
受け取った情報から指示があったからといって、すぐにその情報を友人や家族等に送ってしまうことにも注意が必要です。それが偽情報だった場合は、自身も加害者になってしまいます。また、災害時に偽情報のチェーンメールが出回ることがありますが、こうした情報を拡散させることで混乱を招くことがありますので、情報の拡散には慎重になることが大切です。
③ その情報が正しい内容かどうか調べる
上記で紹介した食事無料プレゼントについては、ネットで検索すると「LINE詐欺に注意!」といった情報が多数出てきます。また、該当のファーストフード店では、公式ホームページで注意喚起を行っていました。このように、受け取った情報がどういうものなのか、本当に信用できるものなのか情報を集めて確かめてみましょう。その情報を発信しているお店等のサイトにアクセスし、本当にこうしたプレゼントキャンペーンが行われているのか確認しておくことも有効です。
私たちの周りにはフィッシング詐欺やフェイクニュース等、多くの偽情報が飛び交っています。普段から、「この情報の根拠は?」「発信者は誰?」等のようにその情報が正しいかどうか考える力を養っていけるように、今回ご紹介したポイントをぜひ生徒様へお伝え下さい。