9:00〜18:00(土日祝除く)
メルマガ登録
お問い合わせ
メルマガ
登録
お問い合わせ
お役立ち情報 ブログ

【基礎編】フェイクニュースとは?見極めるポイントも

2023.09.26

情報の根拠が明らかではない、真実ではないニュースを「フェイクニュース」といいます。
時にフェイクニュースは多くの人を惑わし、政治や経済に影響を与え、逮捕者がでることも少なくありません。
さらにAI技術の発展により、これまで以上にフェイクニュースを見極めることが難しくなっています。
今回の記事では、フェイクニュースについてご紹介し、見極めるポイントをまとめていきたいと思います。

なぜフェイクニュースが広まるのか

そもそもなぜフェイクニュースが広がってしまうのでしょうか。

大きな理由としては2点あります。

 

①SNSとの親和性が高い

フェイクニュース自体は古くから存在していましたが、SNSの発展により、拡散力と影響が大きくなっています。

フェイクニュースとSNSの親和性が高いことが理由のひとつに挙げられます。

SNSは匿名で発信できるため、リスクがなくフェイクニュースを発信することができます。さらにSNSの特徴である強い拡散性が相まって、フェイクニュースが問題となることが増えたと考えられます。

 

②真実よりも嘘のほうが広がりやすいから

マサチューセッツ工科大学がTwitterを研究したところ、事実が広がるのは1000人程度ですが、フェイクニュースは多い時で10万人まで拡散することがわかりました。

フェイクニュースのほうが拡散力が強い理由は、目新しさと、怒りや不安は拡散されやすいという2点にあります。

1点目の目新しさについて、フェイクニュースは情報の根拠のない創作であり、真実よりも、目新しく面白いものが多くあります。人は新しいものが好きで、地味な真実よりも面白いフェイクニュースを拡散しやすい傾向があるようです。

2点目の怒りや不安の拡散力について、SNS上では、怒りや不安のネガティブな感情が拡散されやすい一方、ポジティブな感情は拡散されにくいという傾向があります。

フェイクニュースは不安や怒りを煽るものが多く、拡散されやすいようです。

フェイクニュースの事例

実際にどんなフェイクニュースが起きているのでしょうか。

ここでは特に国内の事例に絞ってご紹介していきます。

 

・熊本地震ライオンの事例

2016年に発生した熊本地震の直後に「熊本の動物園からライオンが逃げた」というデマ情報をTwitterに投稿した発信者が、のちに偽計業務妨害の疑いで逮捕されました。

街中を歩くライオンの画像とともに投稿されましたが、ライオンの画像は南アフリカで撮られた写真で、投稿者はインターネット上で入手したと話しています。

 

冗談のつもりで投稿したものでしたが、多くの人が信じ拡散された結果、動物園に迷惑をかけ逮捕に至ったという事例です。

 

・静岡水害AI画像の事例 

2022年に静岡県で台風による水害被害が発生した際に「ドローンで撮影された静岡の水害」と称して画像生成AIで作成した画像をTwitterに投稿し、混乱が発生しました。

画像はよく見れば違和感のあるものでしたが、災害という状況もあり、多くの人がだまされてしまいました。

 

画像生成AIの技術の発展は目覚ましく、人の目ではフェイクを見抜けなくなるフェイク画像が多く出てくるでしょう。

こうしたフェイク画像を判別するAIも登場しているため、技術も併用して判断していくようになるでしょう。

 

・福島処理水の事例

福島原子力発電所の処理水の海洋放出直後に「処理水放出で海の色が薄い茶色に変化した」との写真が拡散されましたが、実際には潮の流れの影響で変化したものであり、処理水放出以前から見られたものでした。

福島処理水問題に関しては、フェイクニュースが流れ、周辺諸国の方々も不安にかられていました。

センシティブな問題だからこそ、安易に拡散せずに、一度しっかりと自分の頭で考えてから判断することがより大切になります。

 

フェイクニュースを見極めるポイント

・情報の発信者が誰か

拡散されている投稿を、どんな発信者が行っているか知ることが重要です。

発信者のアカウントなどを確認し、普段からどんな内容を投稿しているのか、投稿内容について詳しく知る立場にあるのか(専門家かどうかなど)を踏まえて判断するようにしましょう。

 

・誰かが間違いを指摘していないか

投稿のコメントなどを確認し、他のユーザーから疑念を示すコメントが多い場合は注意が必要です。

投稿だけで判断するのではなく、他のユーザーからの評価も踏まえて判断するようにしましょう。

 

・正確に引用されているか

情報ソースから正確に引用されているか確認することも重要です。

情報ソースに書かれていないことの記載や、表現を変えて誇張されていることもあります。

必ず情報ソースを自分の目で確かめることが重要です。

 

・情報の根拠を確かめる

一つの情報で判断するのではなく、他の情報と照らしあわせて根拠があるか調べるようにしましょう。

疑わしい情報だと感じたら、検索サイトなどで検索を行い、他のメディアの記事や投稿を確認して総合的に判断しましょう。

 

私たちにできること

フェイクニュースは、私たちが情報にだまされる被害者になるだけでなく、拡散することで加害者になることもあります。

加害者にならないためにも、以下のことを心がけておきましょう。

 

・「見極めるポイント」を守る

拡散する前に一呼吸おいて、「見極めるポイント」を考えてみましょう。

いったん冷静に情報を調べ、自分の頭で考えて行動するようにしましょう。

 

・感情的な拡散を控える

多くのフェイクニュースは、人々の怒りや正義感といった感情を煽るような内容になっています。

こうした内容の投稿に感情を引っ張られずに、一度気持ちを落ち着かせてから、感情ではなく情報を判断した上で拡散をするようにしましょう。

 

安易な一人の拡散が集まれば、大きな力を持ち、誰かを傷つけたり問題が発生してしまいます。

いったん冷静になり、多角的に情報を捉え、そして自分の頭でしっかりと考えてみることが重要です。

 

私たちは、対策としてネットパトロールを提供しています。

ネットトラブルに巻き込まれることを未然に防ぐ対策として、弊社ではネットパトロールのサービスを学校・自治体へ提供しています。ネットパトロールは、子どもたちの被害を防ぐため検索・監視を行い、学校非公式サイト等やSNSの不適切投稿の早期発見に繋げています。個人情報流出やネットいじめや、出会いや犯罪等に繋がる恐れのある投稿をいち早はやく学校関係者へ報告し、その対策について総合的に支援するコンサルティングサービスです。

関連するお役立ち情報

スクールガーディアンのサービスについて

お電話でのお問い合わせ

0120-5464-77

受付時間 9:00〜18:00(土日祝除く)

ページの先頭へ