ある調査によると、中学生の17.5%、高校生の28.5%が飲酒の経験があるとされています。(注1)中学生は家族と一緒にいる場面でお酒を飲んでしまったり、高校生になるとクラス会など友達同士でお酒を飲んでしまうケースが増加するようです。クリスマスや大晦日、お正月など、冬休みはイベントが多く、こういった機会も増えてしまうのかもしれません。最近ではおしゃれなフィルターで撮影できたり、プロ並の補正・加工が出来るツールアプリが増えている為、スマホでの撮影が当たり前になってきています。 その場の楽しい雰囲気を記録したり、友達に伝えたいと撮影した画像や動画を安易にインターネットに投稿することで、トラブルに巻きこまれることもあります。法律違反となる行為はしないことは大前提ですが、飲酒・喫煙をしているのではないかと誤解される様な写真・動画を掲載しただけでトラブルに発展した事例もあります。むやみにインターネットに掲載しないことを心掛けましょう。
注1:未成年の飲酒実態
https://www.kirin.co.jp/csv/arp/underage/
アーティストのカウントダウンライブはチケットが手に入りにくいものですが、最近はインターネット上でチケットの交換や売買が行われています。同じアーティストを応援しているなど、共通点があることから警戒心がうすれがちになり、トラブルに巻き込まれるケースも多くあります。例えば、インターネット上でチケットを知らない人から購入し、チケットは当日に手渡しで受け取るとします。実際には誰が来るかわかりません。連絡先も交換してしまっていますし、チケット交換が元でストーカー被害にあうなどの事件も起こっています。むやみにインターネットで知り合った人と会わないなどの自己防衛を忘れないようご注意ください。
・参考:続発するネットのチケット売買トラブル 「楽屋にも…」被害の女性が実態を証言
https://www.sankei.com/premium/news/180507/prm1805070004-n1.html
進学先、就職先が決まった学生は、冬休みを利用して免許を取得することも多いかと思います。免許取得の喜びのあまり、免許証の画像をインターネット上に投稿して個人情報を晒してしまったり、仮に事故が起きた際にその内容を投稿すると、トラブルに発展する可能性があります。
また、インターネット上に無免許運転や飲酒運転をほのめかす投稿を行い、炎上するという事例も過去にありました。年末年始はイベントも多い時期ですが、一瞬の楽しみをインターネット上に投稿する事で、将来に悪い影響を与えてしまったり、個人情報が漏れてしまい収集がつかなくなる事もあり得るのです。投稿する前は、いつも以上に「この投稿は問題がないか?」を気をつけましょう。
・参考:【バカッター】高校生が信号に上る&飲酒無免許運転で炎上→停学処分でも懲りずに全裸公開
http://girlschannel.net/topics/66204/
・参考:車が衝突、女子高校生ら3人死傷 飲酒運転か
https://www.nikkansports.com/general/news/201811290000205.html
冬休みは、学生も応募可能な短期アルバイトの募集が多い時期です。
アルバイトの内容としては、郵便局の年賀状バイト、年越しそばや、おせち料理の製造・販売、初売りや福袋の為の倉庫での軽作業や販売など、年末年始のイベントに応じて多岐にわたっています。
ここで注意したいのは、一時期話題になった「アルバイトテロ」と「バカッター」です。
最近でも某書店でアルバイトをしていた学生が、接客中に好きなアーティストの悪口を客から聞き、その客の個人情報を晒す事ができるとTwitterに投稿したことで炎上したというケースがあります。
年末年始で自由な時間も多いと思いますが、投稿する際は批判されるような内容ではないか、考えてみる必要があります。
・参考:TSUTAYAバイト、客の「BTSへの悪口」聞き「名前から性癖まで暴露可能だ」ツイッター炎上→会社が謝罪
https://www.j-cast.com/2018/11/15343818.html?p=all
お年玉の金額をtwitterなどのソーシャルメディアに掲載することで、炎上騒ぎにまで発展したケースもあります。
例えば同じ5万円を高額と感じるか低額と感じるか、金銭感覚は人それぞれです。
金額を公表しても良いことはありませんので、控えましょう。
最近、監視パトロールを行っているとネガティブな発言を見かけるようになってきました。
夏はとても元気だったのに、冬が近づくにつれ、うつ状態になってしまう事があります。
これを「季節性うつ病(冬季うつ)」というそうです。
「気分が落ち込む」「気力や集中力が落ちる」「イライラや不安感がひどくなる」「物事を楽しめなくなる」「人と会いたくない」などはうつ病と同じですが、冬季うつに出やすい症状として「炭水化物や甘い物が異様に欲しくなる」「いくら寝ても眠く、過眠傾向になる」があるそうです。
発症の原因としては冬場の日照時間の減少が大きく関連していると考えられています。改善には日光に当たる量が重要だとされているため、普段から散歩や買い物など外に出る機会を増やすことが大切です。
・参考:「冬うつ」予防は年末年始から 医師が勧める4つの策
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO24807400Z11C17A2000000
受験へのカウントダウンが始まりました。限りある時間を有効に使うために、みなさんが工夫していることはありますか?
スマートフォンやソーシャルメディアに費やしている時間は、少しずつでも積み上がってかなりの時間になるものです。
受験が終わるまで、思い切ってスマートフォンやソーシャルメディアを使う時間を減らしてみてはいかがでしょうか。
また、勉強でむしゃくしゃした気持ちをソーシャルメディアにぶちまけたくもなることもあるかもしれません。今一度、ネット上ではたくさんの人たちがみなさんの投稿を見ていることを思い出し、世界に向けて発信しても恥ずかしくない内容か、読み直してみましょう。
受験を前にして、ストレスも溜まりやすい時期になって参りました。また、冬休みに入ると、ご家庭でスマートフォンを使う機会も増えると予想されます。
ストレスの発散場所は様々で、近年ではソーシャルメディアがそのはけ口となっていることもあります。
勉強時間の確保のためスマートフォンを使わない時間を設けるのも一手ですが、1日のうちに何度もスマートフォンを触ってしまう子は、もしかしたら溜まったストレスをソーシャルメディアに吐き出しているのかもしれません。
年末年始はご家族で過ごされる時間も多いことと存じます。この機会に、スマートフォンを使って何をしているのか、ご家庭で話題にしてみてはいかがでしょうか。