こんにちは、スクールガーディアン事務局です。まだまだ暑さ残る今日この頃、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
9月は、夏休み明けで生徒様方が学校に戻られ、文化祭を実施される学校様も多くいらっしゃるかと存じます。今回の情報提供メールでは文化祭の時期にご注意いただきたい情報をまとめました。ご指導の際にぜひご活用ください。
文化祭の時期になると、準備で帰宅時間が遅くなったという投稿が見られます。中には21時近くまで作業を行い、自宅まで1時間ほどかかるといった内容もありました。
だんだんと日が暮れるのも早くなり、夜道は危険です。下校途中に事故や事件に巻き込まれないよう、作業時間の上限を設けるなどして、注意を呼びかけましょう。
文化祭は皆で協力して楽しんで取り組んでいる生徒がほとんどだと思いますが、中には友人を作ったり、大勢で楽しむことが苦手な生徒もいるようです。「文化祭はぼっちだから休みたい」「一緒に文化祭を回る相手がいないからツラい」など、最近は悩みの投稿も増えてきています。
以下は昨年度もお伝えしましたが、基本的な要注意投稿のパターンとして、今年度もご注意いただければと思い、再掲いたします。
文化祭に沢山の人に来てもらいたいという思いからSNSサイトで文化祭への呼びかけをする生徒がいます。
通っている学校を特定できる情報が投稿内容に含まれていると、その情報から名前や年齢など詳しく調べられ、学校前で待ち伏せされるなどの被害にあう恐れがあります。制服を着用した画像、校舎が写っている画像など、投稿をする際には個人を特定できる情報が含まれていないか注意が必要です。
文化祭での楽しい思い出を友人と撮影し、SNSへ投稿する生徒も少なくないと思います。
他人が写っている写真を相手に許可を得ずに無断で投稿し、相手に不快な思いをさせることもあります。写真の投稿が原因で友人関係のトラブルへと発展させないために、画像投稿のリスクを知っておくことが大切です。
投稿された画像がネット上で広がってしまうと、その情報をネット上から完全に消すことはできない、と今一度生徒たちにも伝える必要があります。
参考:あなたは知ってる?SNSを使うときに気をつけたい画像の使用について
クラスTシャツといって、クラスで考えたデザインのTシャツを文化祭などの行事で着用するケースがあります。著作権法第35条では、学校など教育機関において授業で使用する場合は、著作物を複製する際の許可は必要ないとされています。しかし、例えば他人の著作物を複製して文化祭で着用するクラスTシャツを作成することが、授業の一環として本当に必要であるのか、と考えると、この第35条の適用が難しい場合もあります。
他人の著作物であるキャラクターがプリントされたクラスTシャツを着用した画像を生徒がSNSで投稿し、それを見た第三者が著作者に通報した場合など、ネット上での炎上に発展することもあり得ます。著作権のあるデザインでクラスTシャツを作る際は著作者の許可をとるようにしましょう。
参考:クラスTシャツを作るときに注意すべき著作権に関する5つのこと
文化祭後にクラスで打ち上げを行い、その様子をSNSに投稿している生徒をよく見かけます。
保護者が参加しない打ち上げの場合、気分が開放的になり、飲酒や深夜徘徊といった問題行動も起こりやすくなるかもしれません。飲酒をしている様子を撮影しSNSに投稿してしまうと、未成年の飲酒としてネット上で晒され、炎上につながる可能性があります。
打ち上げを行う際には、保護者が同席する、飲酒・喫煙をしない、夜9時までには解散するなど注意を呼びかけることが、問題行動を防ぐことに繋がります。