こんにちは、スクールガーディアン事務局です。次回配信は3月を予定しておりましたが、春休み・卒業前に間に合うよう、少し早めに配信させていただきます。
さて、卒業・入学の時期に増えがちな投稿については昨年の3月号でも特集しました。今回は「2017年度の振り返りと、2018年度のスタートに向けて」というテーマで、パトロールを通して見えてきた2017年度のトラブルの特徴についてと、2018年度が始まるにあたり、保護者の方々へのお便りなどに使っていただける情報をまとめてお送りします。
2017年度はスマホゲーム関連のトラブルだけではなく、ネットやSNSトラブルにまつわる、ネガティブな内容の相談が多かったように思います。特になりすまし被害や、作成者不明のアカウントによる特定の生徒への攻撃などのトラブルが多く見られました。
調査を行った結果、ソーシャルメディアでなりすましや攻撃をしているアカウントに使用されているアイコン画像は、被害者である生徒がネット上で公開している写真を無断で使用している場合がほとんどでした。
ソーシャルメディアを利用する際に公開範囲が全体になっていると、閲覧者が分からないため、個人情報の取り扱いには十分な注意を払う必要があります。
また最近では、匿名質問サービス(Peing、Sarahahなど)サイトに誹謗中傷やネガティブな噂などが投稿され、傷ついたり、不快に思っていたりする生徒が多く見られるようになりました。これもSNSトラブルのひとつと言えるでしょう。
匿名質問サイトとは、TwitterやInstagramなどのSNSやアプリに自分に対する質問箱を設置・公開することができるサービスのことです。不特定多数の人から質問を受け付けられる状態であるために、このようなトラブルが起きていると考えられます。匿名での投稿になるため、質問箱を開設する前にはどのようなリスクやネットトラブルが起こり得るのかを知っておく必要があります。
匿名質問サービスが持つリスクやトラブルについては、以前Sarahahの紹介記事でも触れています。
情報提供メール11月号・号外:2017年秋冬 最新流行アプリ
このサービスでイヤな思いを経験した人からは、「マシュマロ」や「テルミン」といった、「AI(人工知能)を使って、不快な質問を自動にブロックする機能」が備わっているサービスが人気です。また、これらの匿名質問サービスにはブロック機能が備わっていて、不快な質問をしてきたユーザーをシャットダウンすることもできます。