震災や火事、事故や事件等が起きると、ニュースやSNSではたくさんの情報が出てきます。
そのような情報は、正確で迅速な情報提供によって、安全確保や救助活動の調整に寄与するなど重要な役割があります。
しかし、過度に見すぎると、精神的なダメージが出てくる危険性があります。
NHK:能登半島地震2週間 「共感疲労」に注意を |
NHKの記事では、「共感疲労」について次のようなことが書かれています。
メディアなどで目にする被災者の様子を、自分のこととして受け止めすぎたり『大変だろう』などと共感したりして精神的に疲れてしまう「共感疲労」と呼ばれる状態になりやすくなる |
また、注意事項としては次のようなことが書かれています。
子どもは繊細で心や体に大きな影響を受けるおそれがあるため、思いがけないところで衝撃的な映像を見てしまわないよう、食事中などの「ながら視聴」に注意が必要 |
他にも、中日新聞でも「共感疲労」に関する記事があります。
中日新聞:【能登半島地震】「共感疲労」に悩む人へ 悲惨な映像や報道…どう向き合えばいい? |
中日新聞の記事では、「共感疲労」について次のようなことが書かれています。
テレビなどで被災者へのインタビューや救助の様子を繰り返し見ることで、自分の体験のように感じて疲れてしまう。特に同世代や同じ性別、同じ境遇など似た状況の人を見ると共感が起きやすい。脳科学的には男性より女性の方が共感能力が高いと言われている |
また、症状としては次のようなことが書かれています。
・涙が出る、やる気が出ない、悲しい、怒りっぽい、眠れないなど。心的外傷後ストレス障害(PTSD)に近い症状
・楽しいことがあって笑っているだけでも「今も苦しんでいる人がいるのに…」と自分を責めてしまう |
ニュース番組では、コメンテーターの方々が「被災地以外の方は、今できることで被災地をサポートしましょう。また、自分自身を守るためにも、楽しめる環境の方は十分に楽しんでください。」との発言をよく聞きます。
楽しいことがあって笑っているときに「今も苦しんでいる人がいるのに…」と自分を責めてしまったり、SNSなどで関連した情報を見るだけで気が滅入ってしまったりする人もいます。「共感疲労」になることを防ぐためにも、自身の環境に合った生活を楽しむことは重要なようです。
「共感疲労」を防ぐ対策としては、次のことが書かれています。
・地震関連のニュースを制限する
・気分転換が大事 ・つらい気持ちを人とシェアする ・「共感疲労」を自覚する |
災害時は、ニュースやSNSで災害に関する情報を多く目にします。
「共感疲労」を防ぐためにも、ニュースやSNSを見ない時間帯を作ることも重要なようです。
以上、「災害時の情報過多による精神的な影響」はいかがでしたでしょうか。
被災地の方々にとっては重要な情報源であるニュースやSNSも、他地域の方々に精神的な悪影響を及ぼすこともあります。
「共感疲労」にならないためにも、子どもたちには「つらさを感じたら、ニュースやSNSから離れる時間を作る」ように促してください。
スクールガーディアンでは、子どもたちがカウンセラーへ相談できる環境を用意する【SNS相談・通報サービス】がございます。
ご興味がある際には、お声掛けください。