自分の勉強の進捗を記録・報告し継続するためにTwitterやInstagramで勉強用のアカウントを作成する生徒もいます。受験勉強に向け、自分と同じ条件の学生のアカウントをフォローし勉強報告を見ることで、モチベーションを維持したり、勉強方法を配信しているアカウントの情報を参考にするという使い方もされています。受験勉強における勉強アカウントの利用についての注意点などについては、下記の記事よりご覧いただけます。
▼ご参考
受験勉強とソーシャルメディア
最近では、就職活動にSNSを利用するというケースもあります。特に大学生が就職活動のためのTwitterアカウントを作成し、「#2021卒」などのハッシュタグで同期の仲間を探したり、就職活動用のアカウントを作成し、企業の人事の人のアカウントをフォローして情報収集を行うというケースもあります。また、最近では企業側もTwitterなどでのSNSを利用した採用活動に力を入れていることも多く、その繋がりから発信力のある学生をTwitter経由で採用をした、という企業もあります。
今後もSNSは、単なる近しい人のコミュケーションの場ではなく、将来に繋げるための場として活用されるようにもなっていくかもしれません。このような動きが加速すれば、発信に伴い個人の情報を公開する機会も増えていきますので、自分の情報を適切に管理する能力が問われるようになります。
自分の将来のために有効活用する学生もいれば、自分で学校の課題を進められず、知らない大人にSNS経由で「自分の課題をやってもらえないか」と依頼する学生もいます。実際に昨年12月、学校から出た課題に対応できず、課題の内容に関連した知識のある大人に、全く面識がないにも関わらずTwitterのダイレクトメッセージで話しかけ、課題の代行を依頼した学生がいました。
そこでの会話を課題を依頼された側の大人がスクリーンショットを撮り、Twitterに投稿したことで話題になり、多くの人が「同じような依頼が自分の元にも寄せられた」と発言しています。Twitter上には学生の課題代行を謳うアカウントも存在することからこのような依頼が寄せられているのかもしれませんが、このような行動をしていれば多くの人の目に触れ拡散されることもあるため、炎上に繋がりかねないというリスクがあります。
以上いかがでしたでしょうか。今回は学生のSNSの少し意外な使い方についてお伝えしました。
このような使い方をする学生は少数かもしれませんが、SNSを有効活用する子どももいれば、誤った方向性で活用してしまう子どももいるのが現状です。どちらのケースも把握いただき、子ども達へのご指導の際にご参考にしていただければと思います。