2018.11.14
「スマホを落としただけなのに」
映画『スマホを落としただけなのに』公式サイト
北川景子×巨匠・中田秀夫が初タッグ!”あなたにも起こりうる…”最新SNSミステリー映画化決定!『スマホを落としただけなのに』11.2(金)全国公開
交際相手がスマホを落としたことにより、北川景子演じるヒロインが事件に巻き込まれてしまうストーリーです。
自分の個人的な写真が知らない人から送信されてきたり、SNSで知人から頻繁に連絡がくるようになったり、彼女はスマホを通して様々なトラブルに巻き込まれ、結末は全く予期しなかった展開を迎えます。
映画の中で、スマホは「持ち主の分身のようなもの」と表現されていますが、友人の連絡先や、日常的な写真が入っており、その人を全く知らない人でも、スマホを見れば個人情報や、思考、趣味が分かってしまう点は、まさにその通りだと感じました。
この映画では、スマホを介したトラブルが10個以上確認できます。ストーリーを楽しみながら、普段私達が何気なく利用しているスマホにいかに重要な情報が含まれているか気付くきっかけを与えてくれますので、気になる方はぜひご覧ください。こちらは、小説が元になっている映画ですので、原作を読んでみても面白いかもしれません。
「search」
映画『search/サーチ』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ
映画『search/サーチ』公式サイト 2018年10月26日(金)全国ロードショー
インターネットやSNSで得られる情報から父親が失踪した娘を探していく話です。
娘が姿を消したことをきっかけに、父親は娘のSNSを調べますが、そこから普段見ることのなかった娘の顔を知ることになります。この映画では、インターネット・SNSから様々な情報を得ることで事件の真相に近づいていきますが、それと同時にだれでも見ることの出来る場所に情報を載せたり、繋がることの危うさを感じられます。
現代で使用されているSNSが多く登場し、スクリーンにパソコンの表示画面が映し出された状態でストーリーが進んでいく点が特徴的で新鮮さを楽しむことが出来ます。また、娘のSNSでの投稿は、現代の子どもたちには共感しやすい内容になっていると感じました。
現代のSNS事情を通して親子の心情を考えられる映画ですので、先生方や生徒様にもご覧いただきたいと思います。
「何者」
何者| TOHOシネマズ
就活の情報交換のために一つの部屋に集まった、5人の22歳。かつて演劇サークルで脚本を書いていた、人を分析するのが得意な拓人(佐藤健)。天真爛漫で何も考えていないようで、着実に内定に近づいていく光太郎(菅田将暉)。光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せ続ける、実直な性格の瑞月(有村架純)。人一倍「意識高い系」でありながら、結果が出ず不安を募らせていく理香(二階堂ふみ)。社会の決めたルールには乗らな…
学生の就職活動への必死さ、そこから生じる感情をTwitterの裏アカウントで吐き出していたことにより、生じてくる人間関係の歪等、現代ならではの問題が表現されています。
こちらの映画は、主にTwitterが扱われています。本人の裏で悪口を言いたいけれど、その発言を人にも認めてほしい承認欲求も描かれていたり、学生たちの痛々しい感情が真に感じられる映画です。
以上いかがでしたでしょうか。先生方にもぜひご覧いただきたいですが、生徒様にも冬休みの課題として、感想文を書いてもらう等するとスマホ・SNSについて考える良い機会になるかもしれません。