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インターネットに潜む視野が狭まる危険性(フィルターバブル・エコーチェンバー)

2020.05.18

沢山の可能性があるインターネットですが、反面として数多くの危険性も潜んでいます。
インターネットには「インターネット上で」、「ソーシャルメディア上で」というトラブルだけではなく、実生活に影響を与える危険性も多く潜んでいます。今回はICT授業でも危険性をお伝えしている「フィルターバブル 」と「エコーチェンバー」という、利用者の意識に影響を与える仕組みについて紹介致します。

「フィルターバブル 」、「エコーチェンバー」については、令和元年度の総務省の情報通信白書にも危険性として記載されています。

総務省|令和元年版 情報通信白書|インターネット上での情報流通の特徴と言われているもの

第1部 特集 進化するデジタル経済とその先にあるSociety 5.0 第4節 デジタル経済の中でのコミュニケーションとメディア (1)インターネット上での情報流通の特徴と言われているもの …

 

簡単にいうと、

 

情報を収集していくと、自分に似た意見を沢山見るようになり、
自分の意見だけが正しいという傾向になっていく危険性がある

 

ということです。

また、「フィルターバブル」と「エコーチェンバー」の違いとしては次の通りです。

 

  • フィルターバブル

アルゴリズムがネット利用者個人の検索履歴やクリック履歴を分析し学習することで、個々のユーザーにとっては望むと望まざるとにかかわらず見たい情報が優先的に表示され、利用者の観点に合わない情報からは隔離され、自身の考え方や価値観の「バブル(泡)」の中に孤立するという情報環境を指す。

(総務省 情報通信白書 令和元年度版 第1部 第4節)

 

簡単に言えば、 上の検索エンジンの機能により 、偏った視点の情報ばかりが表示されてしまう為、利用者も偏った視点になっていく危険性があるということです。

 

  • エコーチェンバー
ソーシャルメディアを利用する際、自分と似た興味関心をもつユーザーをフォローする結果、意見をSNSで発信すると自分と似た意見が返ってくるという状況を、閉じた小部屋で音が反響する物理現象にたとえたものである。

(総務省 情報通信白書 令和元年度版 第1部 第4節)

 

簡単に言えば、ソーシャルメディアを利用する際に、 自分と同じ意見や趣向の方と繋がる傾向があり 、極端にその思考に引かれてしまう危険性があるということです。

“知りたい情報”だけで十分ですか?|サイカルジャーナル|NHKオンライン

あなたは 「フィルターバブル」 ということばを知っていますか?情報過多の時代に生まれたこの落とし穴に、あなたも陥っていませんか?世論調査の結果からその実態を探りました。 「テレビって、なんていうか、SNSのように”こちら”側じゃなくて、”あちら”側だよね」 「テレビのニュースって、都合のいいように編集されている感じがして、信じられないです」 …

上記NHKの番組での調査では、「知りたいことだけ知っておけばいい」と感じている人の調査をしています。
全年代を通して少なくはないのですが、10代〜20代の方が特に多いようです。
「知りたい情報だけを知っておけばいい」という認識でいると、「フィルターバブル」や「エコーチェンバー」の影響を受ける危険性があります。

「多様性」と言われる現代では、視野が狭まるのは危険があります。
例えば「自分の思考や意見だけが正しい」と思い込んでしまうと、他の思考や意見が「間違っている」と思い、他の人の意見等を認めなくなってしまい、「集団極性化」を引き起こす危険性もあります。
また、ネット上の表記する文章により、思考を誘導されてしまう危険性もあります。
現在の新型コロナウイルスの関係でも、極端な情報や意見も目立つようになっており、同調圧力も強く表現されてきてると言われています。

インターネット上には、この様な危険性があることも理解し、自分と同じような情報や意見だけではなく、自分とは異なる意見等も意識的に見てみることが、「フィルターバブル」や「エコーチェンバー」の影響を受けない為には必要です。

私たちは、対策としてネットパトロールを提供しています。

ネットトラブルに巻き込まれることを未然に防ぐ対策として、弊社ではネットパトロールのサービスを学校・自治体へ提供しています。ネットパトロールは、子どもたちの被害を防ぐため検索・監視を行い、学校非公式サイト等やSNSの不適切投稿の早期発見に繋げています。個人情報流出やネットいじめや、出会いや犯罪等に繋がる恐れのある投稿をいち早はやく学校関係者へ報告し、その対策について総合的に支援するコンサルティングサービスです。

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