一般的には以下のような活動を推し活という場合が多いです。
推しに会いに行く
ライブやイベントに行って、実際に推しに会いに行くことです。
今は配信環境が整っており、実際に現地に赴かなくても推しと会えたり、コミュニケーションをとったりすることが可能になりました。
推しのグッズを買う
お金を払って推しに関係するグッズを購入することを指します。
CDやDVD、写真集や公式グッズなど、自分が欲しいものを購入するのはもちろん、推しにお金をかけることで応援するという意味合いも持っています。
推しの情報をチェックする
SNSや公式サイトのチェックなどを通して推しの情報を手に入れることも推し活の一つです。SNSの普及により、推しの運営側もTwitterやInstagram、TikTokなど様々な媒体で情報発信をするようになりました。また、推しのためのSNSアカウントを作成し、ファン同士の交流を通じて情報交換なども行われています。
推しを広める
自分の推しの活動内容・推しポイント・素晴らしさなどについて発信することです。
通称「布教活動」とも呼ばれ、自分の周りの人にも推しの良さを知ってもらい、推しに熱中する人を増やしたいという動機で行われます。
推し活には様々なメリットがあります。
友達ができる
好きなことを通して友達になることは多く、推し活も例外ではありません。
また、推し活はグッズを買いにいったり、ライブにいったりするなど活動的な応援方法も多く、そうした応援活動を通じて仲を深められます。
さらに、学校などの身近な友達だけでなく、SNSでの交流から全国の様々な年代と友達になれるというメリットもあります。
日々が充実する
休日は推し活でライブに行き、平日は空いた時間に推しの動画を見て元気を出すなど、推し活をすることで日々が充実します。
また、推しに会いにいくために美容室にいったり、新しい服を買ったりと自分磨きのきっかけにも。
推し活をすることで日常に充実感をもたらすことが多いようです。
モチベーションになる
推しががんばっている姿を見て自分もがんばろう!と思ったり、イベントに楽しい気持ちで参加するために良い成績を取ろう、とモチベーションの源になることも多いです。
机の周りに推しのグッズを並べて「好きな人にかっこ悪い姿を見せられない」とがんばるきっかけになることも。
これまで推し活の良い面をご紹介してきましたが、お金や時間の面でのデメリットも少なくありません。
お金がかかる
グッズを購入したり、イベントに参加するなど推し活にはお金がかかってしまいます。
さらにお金をいくらかけたかが推しへの愛だと勘違いしてしまう人も少なくありません。実際にオンラインで推しを支援するために親のクレジットカードで700万円を使ってしまった女子高生の事例がありました。
【オンラインで推しを支援、親のクレカで700万円、急増する「投げ銭」トラブルのすごい中身】
https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_JPrime_23049/
こうした投げ銭以外にも、推しへの愛=グッズの量だと思ってしまいお金を使いこんでしまうこともあります。
そもそもお金という定量的なもので愛は図れるのでしょうか。推しのコンテンツを長く続けていくためにお金を落とすことは大切です。ですが、自分自身もコンテンツを長く愛するために、お財布事情に見合ったお金の使い方をすることが大切です。
時間をかけすぎてしまう
SNS等で推しの情報を追ったり、動画配信サイトなどで推しの動画を見ていると、思っている以上に時間が経ってしまうことがあります。
ついつい長時間見てしまうSNSや動画ですが、だらだらと見るのではなくこの動画が終わったら〇〇しよう!などと区切りを決めたり、一日の視聴時間を決めるなど、自分のなかでルールを作りましょう。
推し活のメリットとしてSNSを通じて様々な人と友達になれることをあげましたが、トラブルのきっかけになることもあります。同じ趣味の仲間を簡単に見つけられるSNSですが、その大半は顔も知らない人たちです。
SNSを通じたトラブル事例を何件かご紹介していきます。
チケット詐欺
詐欺トラブルで特に多いのがチケット詐欺です。
SNS等でイベントのチケットを売ります!と発信しているアカウントに連絡を取り、先払いで入金すると連絡が取れなくなるという詐欺です。
お金をだまし取られる以外にも、チケットを譲るかわりに裸の写真を送ってほしいと性的な要求をされる事例や、信用のために身分証を送ってほしいと言われそのまま連絡が取れなくなる事例もあります。
大人よりだましやすいという理由で中高生を狙って声をかける犯罪者も多く、注意が必要です。
チケットについては公式サイトまたは公式サイトが個人間の売買を代行するトレードサイトを利用するようにしましょう。
グッズ交換トラブル
グッズ交換に関する詐欺も発生しています。
グッズの一部はランダム販売と言って開封するまで何がでるのかわからないものがあります。そのため自分の推しを手に入れるためにSNSを利用してグッズ交換をする人も少なくありません。ですが、グッズを発送したのに相手が送ってくれない、催促するとアカウントを消してしまって連絡が取れなくなるというケースもあります。
SNSで知り合う人はどのような人なのかわからないので警戒が必要です。
著作権法違反
推しの良いところを他の人にも知って好きになって欲しいという一心(布教活動)で、つい雑誌のスキャンやテレビ画面を撮ったものをSNSにあげてしまい、著作権法違反をしてしまうというトラブルがあります。
写真集や雑誌、DVDやCD、テレビの放映画面などは著作物にあたります。
こうした著作物をSNSに投稿するなどの著作権法違反を行った場合、10年以下の懲役または1千万円以下の罰金(両方の場合もあります)が課せられます。
推しをみんなに知ってほしいという善意でやったことかもしれませんが、犯罪です。
推しのことを本当に思うのなら、ルールを守って正しく推し活をしましょう。
今回は「推し活」についてご紹介していきました。
推しは日々を充実させてくれたり、友達をつくるきっかけになったりと良いところがたくさんありますが、デメリットやトラブルも少なくありません。
自制心を持って、またSNSで知らない人と関わる場合は警戒心を持って、推し活をすることが重要です。