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リアルを投稿するリスクを考える

2025.05.26

SNSを利用している際、「○○なう」と今をつぶやく投稿を目にしたことがある人は多いのではないでしょうか?
現在では様々なアプリが普及し、位置情報を共有するためのアプリや、今いる場所の写真を投稿するためのアプリなども出てきています。これらのアプリを用いて「今」をシェアすることが日常生活の一部となっている若者が多くいます。
これをふまえて、今月の記事では、「リアルタイムで情報を発信すること」の危険性について考えていきたいと思います。

SNSでのリアルタイム投稿とは?

投稿するためのアプリなども出てきています。これらのアプリを用いて「今」をシェアすることが日常生活の一部となっている若者が多くいます。

昨今のSNS上に個人情報を公開することによる犯罪について、令和4年におけるSNSに起因する事犯の被害児童数は、1,732人であり、前年からは4.4%減少したもののおおむね横ばい状態であり、依然として高い水準で推移しています。

(出典:警察庁作成資料_インターネット利用に係る子供の犯罪被害等の防止について よりhttps://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/5a7c1011-f85c-4122-a1bf-aa960545da19/8f68aca2/20240613_policies_youth-kankyou_hikouhigai-gekkan_cfa-r5_02.pdf

数か月前にも、リアルタイムで動画配信をしながら外を歩いていた女性が待ち伏せされ殺害されるという事件がありました。

SNSが普及した現代だからこそ生じてしまった犯罪や事件。今月は「リアルタイムで情報を発信すること」の危険性について考えていきたいと思います。

 

SNSを通じて情報を発信する際のリスクと「リアルを発信する手段」とは

ライブ配信

昨今は、様々なライブ配信があり、老若男女問わず多くの人を楽しませるエンターテインメントになっており、将来の夢に「配信者」をあげる子どもも数多くいます。ライブ配信者の登録ができる年齢はプラットフォーム(アプリ)によって異なりますが、多くのアプリでは18歳以上ですが、保護者の同意があれば13歳以上から配信できるものも存在しています。

【具体的な危険性】

2025年3月、新宿区高田馬場の路上で、動画の生配信中だった20代の女性が、突然、男に刃物で刺されて死亡するという事件がありました。被害者の女性は事件当時、生配信中であり、犯人が「被害者が、山手線の沿線を一周しながら動画配信すると告知しているのを見て東京に来た。生配信中の動画を見ながら、居場所を把握した」と供述していることから、動画配信がきっかけとなった事件であることが分かります。

(参照元:NHK首都圏 NEWS WEB記事 https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20250312/1000115160.html

上記の事件からも場所を告知した上で外の背景を映しながら配信を行うことの危険性の高さは容易に想像できますが、その他にも「リアルの発信」には様々な危険性があります。

実際にあった例を取り上げても、

 

・選挙カーの音声で、住んでいる地域が特定された。

・自宅内の配信で、カーテンの柄や、隙間から外の風景が映っており、住所を特定された。

・背景が映り込まないように、アップの画角で撮影していたが、踏切の音で『〇〇の路線だ』と特定された。

・コメントを読み上げる際に「配信内で『OK, Google』『住所は』とコメントが書かれ、配信者が続けてそのまま読んだところ、スマートフォンの音声認識が反応して、住所を読み上げ始めた。

 

など、様々な方法で個人情報を特定された実例があります。

(参考:yahooニュース記事https://news.yahoo.co.jp/articles/fc69ab1b9b49678ff1f43023251e5ac3e000fe47

ライブ配信には投げ銭のシステムが取り入れられているものもあり、金銭が絡むことでトラブルに発展しやすいというリスクもあるため、ライブ配信時の設定についても注意が必要です。

 

位置情報の共有

リアルタイムでの情報発信について、ここまでは配信について取り上げてきました。しかし、その他にも様々なリアルを発信する手段が存在します。

そこで今回は、Instagramの「位置情報の発信」を取り上げます。Instagramには、主に「投稿」や「ストーリー」で、“今いる場所” “行った場所”を選択する形で、位置情報を共有する機能があります。

【具体的な危険性】

主に人気の観光スポット、おすすめのカフェ等を共有・紹介することや、自分自身の思い出として記録に残すことを目的に「位置情報」を添える形で投稿する若者が多くいますが、発信するアカウントが公開設定になっている場合には、いつでも・どこでも・誰でも、投稿やストーリーを閲覧出来てしまいます。

実はこの「位置情報」の機能、2025年4月にアップデートされ、さらに危険性が高まっています。それは、Instagramに新搭載された「地図」機能。簡単に言うと、リアルタイムの位置情報がアプリ内で表示されてしまうという機能です。

もともとは、ダイレクトメッセージなどで自分の位置情報をシェアすることを目的に取り入れられた機能ですが、かなり詳細に位置情報が共有されてしまうため、気付かぬうちに設定をオンにしてしまうと、自宅の場所やリアルタイムで今いる場所をネット上に晒してしまうことになるため、非常に危険であるといわれています。

例えば、うっかり自宅から投稿してしまい、その位置情報を残したまま、旅行で自宅を離れたことをリアルタイムで報告した場合、空き巣に狙われるリスクなども考えられます。

私たち大人にできること

今までお伝えした内容から、リアルタイムの発信をすることには想像以上のリスクがあることを知っていただけたのではないでしょうか。

これらをふまえ、まずは私たち大人がその危険性を改めて理解し、その上で、子どもたちに向けて「安全にSNSを利用するための対策」を伝えていくことが求められてくると考えます。

リアルタイムでの情報発信をする上で、安全にSNSを利用するための対策例
・SNSのアカウントは公開の範囲を”友人のみ”など制限する

・極力オンタイムでの位置情報投稿は避け、位置情報を投稿する際は、時間をずらす・

    別日に投稿するなど時差をつくる

・ライブ配信や動画・画像投稿をリアルタイムで行う際は、場所や背景、映っているもの、

    周りの音に十分注意する

・教室での動画撮影や制服での撮影等、学校に関連した個人情報の特定に注意する

・配信や投稿を行う前に、「公開する危険性はないか」を確認するクセをつける  など 

「このくらいは大丈夫だろう」「友達が投稿しているから自分も」という軽い気持ちが、思わぬトラブルにつながる可能性があることを、今一度伝える機会を持つことが大切です。

まとめ

近年では学校内でBeReal(ビーリアル)の使用やTikTok動画の投稿をする学生もおり、それが問題になっている学校もあるかと思います。

たとえそれがリアルタイムでの投稿でなくても、「その時間に」「その場所にいる」という情報から、個人特定につながってしまうことがあります。

既にインターネットリテラシー教育を実施している学校も多くありますが、今一度、SNSでリアルを投稿することへのリスクについて、考えるきっかけをつくってみてはいかがでしょうか。

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