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些細なトラブルがSNS上で誹謗中傷や炎上に発展⁉

2021.09.17

今月は、SNS上で多い「誹謗中傷」や「炎上」について紹介します。
ニュース記事にはなりにくい事例ですが、「些細なトラブルから、SNS上での誹謗中傷までの流れ」や「過剰な正義感のメカニズム、その対策」の記事がありました。「脳科学」という少し異なる視点での対策も記載されていましたので、生徒への指導や保護者への対応等で活かせる記事だと思います。

些細なトラブルが、SNSで大きなトラブルになる事例

下記の記事は、弊社のFacebookページでも紹介した記事になります。

まいどなニュース:発端は些細な事「水風船遊び」 小学校6年生の「クラスLINE」で、ある女児が集中攻撃を受けて傷つくまで
https://maidonanews.jp/article/14409166

 

初めは対面での些細なトラブルで当事者間では収まったのですが、SNS上で話題になり、それが切っ掛けで大きなトラブルとして再燃した事例です。

 

この事例は、次のような流れで推移していきました。

①対面での些細なトラブルが発生
女子小学生が水風船で遊んでいたところ、同じクラスの男の子に水がかかってしまった。

②対面でのトラブルは収まる
ちょっとした言い争いにはなったものの、当事者間のトラブルはすぐにおさまった。

③SNS上でトラブルが話題になる
トラブルがクラスLINEで話題になる。

④SNS上で大きなトラブルに再燃?
その場にいなかった人も話に参加して、誹謗中傷投稿が広がる。
 

この記事で注目していただきたい箇所は、「②対面でのトラブルは収まる」という点です。この時点で、当人同士のトラブルは収束していた状況です。

収束していた状況から、そのトラブルに関わっていた子が「グループLINE上で話」をしたことで「③SNS上でトラブルが話題になる」になり、そこで状況を詳しく知らない子が発言したことで「④SNS上で大きなトラブルに再燃」したという状況に変わっていきました。
このような状況になると、「過剰な正義感」も出てきて同調圧力化し、誹謗中傷なども更に過激になり炎上してしまいます。

この事例からわかる注意点としては、
・大前提として誹謗中傷はしない
・他の人が見られるSNS上(この事例ではグループLINE)では、トラブルが大きくなる話はしない
・もし質問等がある場合は個別に直接聞き、オープンなSNS(この事例ではグループLINE)では行わない
・事情がわからない段階では静観する
等々があげられます。

些細なトラブルでも、当人同士では収束していても、SNS上で話題になるトラブルが再燃したり、大きくなったりすることはよくあることです。
クラスLINEなどを利用しているケースも多いと思いますが、こちらの事例などを利用しルールの再周知は必要だと感じます。

 

他にも、「炎上」や「再燃」した際に、誹謗中傷が飛び交うケースも多々あります。
次項目では、誹謗中傷投稿をしないための対策記事を紹介します。

脳科学の視点からの「過剰な正義感」

日テレ 世界一受けたい授業:SNSで他人を過剰に攻撃!社会問題にもなっている正義中毒!
https://www.ntv.co.jp/sekaju/articles/4282gf0dwkaw9exm8uh.html

 

この記事は、日本テレビ「世界一受けたい授業」の記事です。
脳科学者の中野先生が紹介した授業で、「正義中毒」に関する記事です。
「正義中毒」は一般的には「過剰な正義感」や「行き過ぎた正義感」と言われており、コロナ禍で多く言われた「自粛警察」などが該当します。
その思考のメカニズムや対策を「脳科学」という視点で書かれた記事です。

この記事の中には次のようなことが書かれています。

人間の脳は、他人を罰すると快感を覚えるようにできています。
自分の考えに反する人を攻撃すると、脳の側坐核が刺激され、快楽物質であるドーパミンが放出されます。
そのため過剰な正義感で中毒のように人を攻撃してしまうのです。

このような仕組みですと、このコロナ禍の現状では、特に「自分の考えには反する人」が多く出てきやすくなり、いわゆる「正義中毒」な発言も増えてくると考えられます。

また、「日本人は正義中毒になりやすい」や「正義中毒の人の脳は衰えている」というような驚くべき仕組みも紹介されています。

 

記事の最後には、「正義中毒にならないためには前頭前野を鍛えろ」と対策も紹介されています。
前頭前野を鍛えるためには、「普段あまりしないことをするのが効果的」なようです。
「目的地までいつもと違う道を使ったり、普段あまりやらない家事を手伝ったり、いつもの慣れを少し変える」ことで、前頭前野を鍛えることができるようです。

正義中毒投稿や誹謗中傷投稿を防止する方法としては、私共の講演でもそうですが、危険性や事例を紹介することが大切です。
しかし、今回紹介した「脳科学」の視点から、「普段あまりしないことをする」等で前頭前野を鍛えて、攻撃的な投稿を抑止することも一つの手段だと思います。

 

このような視点からの対策も生徒や保護者の方々にお伝えしてはいかがでしょうか?

 

※なお Web サイトについては、2021年9月8日に掲載されているものを参照しています。

私たちは、対策としてネットパトロールを提供しています。

ネットトラブルに巻き込まれることを未然に防ぐ対策として、弊社ではネットパトロールのサービスを学校・自治体へ提供しています。ネットパトロールは、子どもたちの被害を防ぐため検索・監視を行い、学校非公式サイト等やSNSの不適切投稿の早期発見に繋げています。個人情報流出やネットいじめや、出会いや犯罪等に繋がる恐れのある投稿をいち早はやく学校関係者へ報告し、その対策について総合的に支援するコンサルティングサービスです。

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