「新型コロナウイルスはお湯を飲めば感染しない」
「トイレットペーパーや生理用品はマスクと同じ原料だから、今後品薄になるらしい」
上記はSNS上で実際に出回った、新型コロナウイルス関連のデマ情報です。デマであるにも関わらずどんどん情報は拡散していき、実際にトイレットペーパーや生理用品の買い占め騒動が起きてしまいました。社会が不安定な状況になる時ほど、こうしたデマ情報がSNSには流れがちです。
<危険ポイント!>
・デマ情報を拡散することは加害行為
デマ情報を自ら発信することは絶対いけませんが、デマなのか事実なのかわからない情報を拡散してしまう行為も加害行為になる可能性があります。デマ情報を拡散してしまったことで提訴された事例も過去に起きています。
・「〇〇がコロナ!」は人の名誉を傷つける
新型コロナウイルスの感染拡大が進むにつれて、地域や学校の中でも感染する人が増えていくかもしれません。そのような中、「〇〇がコロナ!」のように人を中傷するようなデマ情報を流すことは、その人の評価を落とそうとする「名誉棄損罪」にあたります。このように人の名誉を傷つける投稿や拡散、いじめ行為は絶対にしてはいけません。
<☝心構え> ぜひ生徒様へ以下のポイントをお伝えください。
1、情報を読み解くポイントを押さえよう!
・情報源を確認しよう
その情報が誰によって書かれているか、その人の背景や立場を確認してみましょう。
・情報の鮮度を確認しよう
その情報はいつ書かれたものでしょうか?最新のものを確認しましょう。
・複数の情報を見比べよう
いくつかの情報を照らし合わせて、情報の真偽を確かめてみましょう。
2、「拡散希望」の表記に惑わされないようにしよう
「拡散希望」という表記がされていると、私たちはその内容を見てみたくなりそれを他の人にも教えたくなってしまいがちです。このような表記に惑わされず、投稿を拡散する場合には「この情報は本当だろうか?」「これを拡散することで誰かを傷つけないか」と、一度立ち止まって考えることが大切です。
休校中だからこそ…
SNSのやり過ぎ
スマホゲームのやり過ぎ
Youtubeの見過ぎ になりがちです。
中には、インターネット上でのオンライン学習をする生徒様もいらっしゃるでしょう。休校や外出の制限等でストレスが溜まりやすい状況ですので、これらの使用頻度が高くなるのは致し方ない部分もあります。しかし、液晶画面を長時間観ることや運動量が低下してしまうことにはリスクが伴います。
<危険ポイント!>
・生活のリズムや人間関係が崩れ始めるのが「やり過ぎ」の境目
SNSやスマホゲームをやり過ぎてしまうと、生活リズムが狂い、昼夜逆転の生活になってしまったり、友だちや家族との関係が崩れてしまったりすることがあります。一度崩れてしまった生活リズムや人間関係は、元に戻すのがとても大変です。
・心身の健康を損なう恐れ
スマホゲームや動画の視聴、オンラインでの学習等は、液晶画面を近い距離で長時間見ることになります。すると、視力の低下を招くだけでなく睡眠障害や肩、首、指の障害を引き起こす可能性があります。さらに、学習能力の低下や注意力低下による事故を引き起こしてしまう可能性もあります。
<☝心構え> ぜひ生徒様へ以下のポイントをお伝えください。
1、時間や場所を決めよう
普段からスマホルールとしてスマホを利用する時間や場所を決めているかもしれませんが、現在の状況を考えながら休校中のルールを新たに決めておきましょう。まずは自分で考えてみて、その後家族とも話し合って決めましょう。1日の中で、スマホ等の液晶画面を見ない時間を必ず作りましょう。
2、身体を動かす、家族や友だちと直接話す時間を大切にしよう
スマホ等の液晶画面から離れて、家の手伝いや近所を散歩する等、身体を動かす時間を意識的に作りましょう。また、SNS上において文字のみでやりとりをすると誤解や行き違いが生じやすいので、話し合いのようなやりとりをする際は顔の見える通話に切り替える等して、相手の表情や話のニュアンスを汲み取りながらコミュニケーションを図りましょう。
SNS上でのコミュニケーションは、ほとんどが文字でのやりとりになるため誤解が生じやすく、トラブルやいじめに発展しやすい傾向があります。休校中はSNSを介した友だちとのやりとりが増えるでしょうし、ネットで人と知り合う機会も多くなるかもしれません。
相手の表情や細かい言葉のニュアンスが見えない中でのやりとりには、細心の注意を払わなければなりません。
<危険ポイント!>
・誤解や行き違いからトラブルに発展しやすい
文字だけのやりとりは、例えそのような意図がなかったとしても、否定や拒否されている等という誤解を与えてしまいがちです。休校中で直接友だちと会う機会が少なくなってしまう時だからこそ、些細な事からSNSでの誹謗中傷や仲間外れ等も起きやすくなる可能性が高くなります。
・ネット上で知り合った人とのトラブルが起きやすい
昨今、ネットで知り合った人とトラブルになり裸の画像を送ってしまったお金を払ってしまったという被害が相次いでいます。時には誘拐や殺人という事件にまで発展してしまうことがあります。全国的に休校という措置がとられていることを利用して、出会い目的で子どもたちに近づいてくる人にも注意が必要です。
<☝心構え> ぜひ生徒様へ以下のポイントをお伝えください。
1、誰かを傷つけるようなやりとりや投稿をしないように意識しよう
SNS上での誹謗中傷が発端となり、学校に通えなくなってしまったり自ら命を絶ってしまったりすることが起きています。SNS上での誰かを傷つけるやりとりや投稿が人の一生を壊してしまうことがあるということを、認識しましょう。アカウント非公開や友だち限定という設定にしていたとしても、誰か1人でもやりとりや投稿を見ている場合、それが拡散されてしまう可能性があるということを意識しましょう。
2、ネットで知り合った人と会う時には慎重になりましょう
SNSを介して知り合った人とDM(ダイレクトメール)等でやりとりをする際、相手から送られてくる情報が全て正しいとは限りません。ネット上では顔が見えないため、いくらでも嘘をつくことが出来るからです。ネットで知り合った人と直接会うことになった場合は、下記のポイントを守ることに努めてください。
・相手がどんな人で、いつ、どこで会うのかを、家族(大人)に知らせよう
・2人きりで会わないようにしよう
・周囲に人が大勢いる場所で会うようにしよう