7月のお役立ち情報でもお伝えしました通り、夏休みが終わる8月下旬〜9月上旬は子どもの自殺が最も増える時期とされています。
自殺の多くは、解決すべき課題を抱え、それがストレスで憂うつな気分になり、行動に移すというプロセスで起こると言われています。
「勉強したくない」
「嫌いな先生がいる」
「いじめっ子に会いたくない」
このように子どもたちは、新学期を迎えるにあたって、さまざまな不安や課題を抱え、気持ちを切り替えようとしたり、心の準備をしようとします。学校が休みでしばらくストレスがなかった状態から、ストレスを抱える時期に入る境目は特にプレッシャーがかかります。
いじめ問題やそのほかの悩みを抱える子どもや保護者等が、いつでも相談機関に相談できるよう、夜間・休日を含めて24時間対応可能な相談体制を都道府県及び指定都市教育委員会が整備しています。
下記のダイヤルに電話すれば、原則として電話をかけた所在地の教育委員会の相談機関に接続します。
24時間子どもSOSダイヤル |
(なやみいおう)
0 1 2 0 - 0 - 7 8 3 1 0 |
他にも下記の様な相談窓口があり、都道府県ごとに異なる窓口も設置していますのでその一部を紹介します。
厚生労働省「まもろうよ こころ」 |
東京都福祉保健局「東京都でLINE相談を実施します」
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/tokyokaigi/rinji1/linesoudan.html |
愛知県「様々な悩みの相談窓口」
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/imu/nayaminosoudanmadoguti.html |
大阪府「わたしのまちの自殺対策ホームページ一覧」
http://www.pref.osaka.lg.jp/kokoronokenko/soudankikan/i_jisatsu_hp.html |
兵庫県「LINE公式アカウント「いのち支える(兵庫県いのち対策室)」」 |
チャイルドライン(18歳までの子どもがつながる) |
インターネットよりそいチャット |
他にも、相談する手段は増えてきています。
昨今の子どもたちの多くが、SNSを日常的なコミュニケーション手段として用いていることを踏まえ、厚生労働省では平成30年3月から、自殺防止を目的としたSNSを活用した相談事業を開始しています。
SNSを活用した相談の強みとしては下記のことがあげられています。
・コミュニケーションが苦手でも安心して相談しやすい
・様々な専門性を持つ相談員間でのチームプレーにより対応できる
・過去の相談履歴を参照できる
出典:「自殺対策におけるSNS相談事業 ガイドライン概要」(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000494484.pdf
このように、SNSの特性を活かした窓口が設置されるようになり、悩みが相談できる手段も増えてきています。
子どもたちが不安を感じたら活用することをおすすめしたいと思います。
厚生労働省「SNS相談」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_sns.html |
学校生活に不安を抱えている子どもにとって、新学期のプレッシャーは私たち大人が想像する以上に大きいものだと思います。誰にも相談できず抱え込んでしまい限界に達して命を落としてしまう子どもを少しでも助けられるように、子どもたちを始め教職員・保護者の方に是非このような窓口を知っていただければと思います。
私たちスクールガーディアンも、SNS等を活用した相談事業を全国の学校・自治体様へ提供しています。
SNS相談・通報サービス:https://school-guardian.jp/service/sns-consultation/
心に寄り添い、問題の早期発見、解決につながる効果を期待し、24時間365日子どもたちの声に寄り添っていきたいと感じています。