通称「スマホ首」とも呼ばれるもので、長時間の同一姿勢によって首に負担がかかりやすくなってしまうものです。
正常な首の骨が「く」の字のようにカーブしているのに対し、首の骨がまっすぐ(ストレート)になってしまった状態を言います。
スマホを使用する場合は、うつむいたままの状態が続きがちです。うつむいた状態は、頭を支える首に大きな負担をかけ、首のカーブが次第に失われていきます。
その他に、パソコンを使った長時間のデスクワークや姿勢が悪い座り方などもストレートネックを引き起こします。
・肩、首の凝りや痛み
・頭痛
・手のしびれ
・めまい
・吐き気
身体への影響が最初は筋肉の凝りや痛みだけだったものが、慢性化してしまうと頭痛やめまい、手のしびれなどの症状がでることもあります。
・実際にやってみてチェック!
かかと・お尻・肩甲骨・後頭部の4点を壁にピタッとつけて立ってみてください。
後頭部が壁に自然に付いている状態なら問題ありません。
ですが、後頭部が壁につかなかったり、つけるために力が必要な場合はストレートネックが疑われます。
・チェック表で確認!
以下のチェック表に3つ以上あてはまる場合は早めの対策が必要です。
・スマホを使っているときに、首こり、肩こりを感じる
・見上げるときに首に違和感がある ・首が詰まって上を向くことができない ・長時間うつむき姿勢でいて、姿勢を変えることが少ない ・目が疲れやすい ・ドライアイである ・猫背の姿勢がほとんど ・1日5時間以上、スマホやパソコンを使っている ・身体が疲れやすいと感じる ・やる気がおきない ・スマホを枕元において寝ている ・睡眠不足を感じることが多い ・なんとなく身体に不調がある 参考 https://www.softbank.jp/sbnews/entry/20200610_02 ソフトバンクニュース「あなたは「スマホ首」や「ストレートネック」になっていない?専門家が教える正しい姿勢&解消ストレッチ方法」 |
・スマホの長時間使用を控える
長時間使用する必要があるときは、下を向くのではなくなるべく目の高さで見るようにしましょう。
また、ベッドで横になってスマホを見る体勢も危険です。
・姿勢を改善する
机で勉強する際やデスクワークの際は自分にあった机と椅子を選び、正しい姿勢を保つことが重要です。
ポイントは、
・画面と顔を40cm以上離す
・椅子に深く腰をかける
・画面に対する目線は水平よりやや下にむける。
・猫背にならない
ことです。
また、同じ姿勢を連続して長い時間続けないようにし、定期的に立ち上がるなど動くようにしましょう。
・枕の高さを見直す
枕の高さが自分に合っていないと、寝ている時に首が不自然な角度で維持されてしまい、ストレートネックになる可能性が高くなります。
仰向けになって寝たときに、頭の中心と肩の中心がまっすぐになる高さの枕を選びましょう。
さらに、枕を選ぶ際は実際に寝心地を確かめてみたり、仰向けだけでなく横向きの姿勢でも確かめてみるとより自分にあった枕が見つかるでしょう。
・首周りのストレッチをする
気がついたときには首のストレッチをしてコリをほぐすようにしましょう。
・首をゆっくりと前後左右に伸ばすように傾けるストレッチ
・円形状にしたバスタオルを首の後ろにおいて仰向けに寝転がり、ゆっくりと顔を左右に向けてストレッチ
・立ち上がって後ろで手を組んで、腕を伸ばして胸を開く。頭を後ろに倒してあご下を伸ばすストレッチ
※重症の場合は無理にストレッチを行わず、整形外科や整骨院などで診てもらいましょう。
今回はストレートネックについてまとめていきました。
中高生のスマホ普及率の上昇やICT活用教育などによってスマホやパソコンの使用時間が増え、大人だけでなく若年層でもストレートネックは問題になっています。
実は筆者もストレートネックに悩まされており、一時期整形外科に通うほど重症になってしまいました。
違和感を無視せずに正しい姿勢やストレッチを意識することが、改善の一歩になるでしょう。
参考
https://www.japa.org/tips/kkj_1908/
日本成人病予防学会「ストレートネック〜今話題の健康ワード!〜」
https://www.mediaid-online.jp/clinic_notes/information/423/
MEDIAID「ストレートネック(スマホ首)の改善に!簡単にできるストレッチと予防法をご紹介」