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増えてきている自殺とSNSの対策

2020.10.22

今年は芸能人の残念なニュースが続いています。それを切っ掛けに「ウェルテル効果」(ウェルテル効果につきましては、次項目をご参照ください)により後追い自殺が増える危険性があります。今回は「自殺」をテーマに紹介いたします。
厚生労働省発表の数値を確認しますと、今年の6月から中高生の自殺者数が増加しています。
少しでも自死を選択する子どもが減るように、改めて対策の一つを紹介致します。

「芸能人の自殺が増えた」本当の理由 日本は若者の自殺がとんでもなく多い国だった | JBpress(Japan Business Press)

亡くなった竹内結子さん(写真:アフロ) (作家・ジャーナリスト:青沼 陽一郎)  今年に入って、いわゆる芸能人の自殺が目立っている。 …

こちらのページには、2019年の「国内の自殺者数」の多さが出ています。
・15歳から39歳までの死因の第1位
・40歳から49歳までの死因の第2位
・50歳から54歳までの死因の第3位
・55歳から59歳までの死因の第4位
・60歳から64歳までの死因の第5位
また、「こんな国はない。こんなに若者が自ら死を選ぶ国は、先進国といわれるなかでも日本だけだ。」とも書かれています。
「自死を選択する」ことを避ける対策が必要です。

※厚生労働省発表の数値に関しては、次の項目で紹介致します。
 

 

有名人の自死が思わぬ行動の引き金に……、「ウェルテル効果」に引っ張られない方法とは?

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。7月18日に人気俳優の三浦春馬さんが亡くなりました。心からご冥福をお祈りします。 あまりにも突然の訃報は、日本全体に大きなショックを与えました。有名人の自死によって起こってしまうのが、 その自死をふとした瞬間に自身が抱えている問題とリンクさせてしまい、思わぬ行動の引き金になってしまうということ。その現象を「 …

こちらのページには、「ウェルテル効果」について書かれています。
有名人の自死を切っ掛けに、自身が抱えている問題とリンクさせてしまい、思わぬ行動の引き金になってしまうことを「ウェルテル効果」と呼びます。
また、有名人の自死をマスメディアにて報道されることに、特に若年層は影響を受けやすいとも書かれています。
また、対策も書かれています。
「間違った認識を正すには、思考と感情を分ける」ことも、一つの手段とのことです。

2020年度の自殺の増加

この項目では、厚生労働省発表の自殺者数から、2020年の現状を確認しますと、次のとおりです。

 

自殺統計に基づく自殺者数

自殺統計に基づく自殺者数について紹介しています。

上記ページの資料から、該当箇所を抽出し、下記にグラフ化してあります。
※グラフ①~②は、「最新の状況の暫定値」から抽出してあります。
※2020年度分の数値は、暫定値となります。

 

グラフ① 

グラフ②

グラフ①を見ると、2016年から「全年代の自殺者数」は減少傾向です。
しかし、グラフ②をみると、2020年の7月以降は3ヶ月連続で1,800人以上で、増加傾向にあります。

 

次に、中高生の自殺者数を確認致します。
 

自殺の統計:地域における自殺の基礎資料

自殺の統計:地域における自殺の基礎資料について紹介しています。

上記ページの資料から、該当箇所を抽出し、下記にグラフ化してあります。
※2020年度分の数値は、暫定値となります。
 

グラフ③

グラフ③は今年の増加傾向の確認を目的とし、各年の1月~8月の8ヶ月の合計を比較しています。
「全年代の自殺者数」の減少傾向とは異なり、「中学生・高校生の自殺者数」は2016年からは増加傾向にあります。
今年は昨年と比較して16%増になっています。特に女子生徒は58%増と顕著な傾向です。
 

グラフ④

グラフ④を見ると、今年は6月~8月の「中学生・高校生の自殺者数」が多いことがわかります。
特に8月は昨年と比較しても2倍以上の数字となっています。

SNSを利用した対策

前項で紹介した通り、中高生の自死が増加傾向にあります。
中高生の心理的な状況や変化は、例年よりも注視が必要です。

また、自死は衝動的に選択してしまうケースも少なくはありません。
「衝動的な選択」の場合は、普段から様子を観察していても、気づくことが出来難いですし、相談やアドバイスができないケースも多くなります。
「衝動的な選択」を避けるためにも、少しでも自死を思い浮かべた際には、
・自殺報道から避ける意味でもインターネットやSNSから少しの期間離れる
・各相談窓口に相談する
ことを、生徒や保護者の皆様に事前の案内が必要です。

厚生労働省や各自治体では、電話やSNSを利用した相談窓口を設置や紹介がされています。ここでは、生徒の皆様が利用しやすい、SNSを利用した相談窓口を紹介しているページをいくつか載せさせていただきます。

 

厚生労働省

SNS相談

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_sns.html

厚生労働省

まもろうよ こころ

https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/

東京都福祉保健局

東京都でLINE相談を実施します

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/tokyokaigi/rinji1/linesoudan.html

愛知県

様々な悩みの相談窓口

https://www.pref.aichi.jp/soshiki/imu/nayaminosoudanmadoguti.html

大阪府

わたしのまちの自殺対策ホームページ一覧

http://www.pref.osaka.lg.jp/kokoronokenko/soudankikan/i_jisatsu_hp.html

兵庫県

LINE公式アカウント「いのち支える(兵庫県いのち対策室)」

https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf09/inochiline.html

また、スクールガーディアンとしても、ネットパトロールや通報・相談サービスにて、「生徒の声に気づく」対策のお手伝いは可能です。
お声がけください。

私たちは、対策としてネットパトロールを提供しています。

ネットトラブルに巻き込まれることを未然に防ぐ対策として、弊社ではネットパトロールのサービスを学校・自治体へ提供しています。ネットパトロールは、子どもたちの被害を防ぐため検索・監視を行い、学校非公式サイト等やSNSの不適切投稿の早期発見に繋げています。個人情報流出やネットいじめや、出会いや犯罪等に繋がる恐れのある投稿をいち早はやく学校関係者へ報告し、その対策について総合的に支援するコンサルティングサービスです。

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