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「正しい自己理解」とは? 〜近年流行、インターネット上での性格診断「MBTI」結果のとらえかたに注意!〜

2024.11.26

SNSや、休み時間の学生同士の会話で「MBTI診断」という言葉を見聞きしたことがある方は多いのではないでしょうか。謎の4文字のアルファベットの羅列は何なのか・・・今回の記事では、若者の間で特に流行している性格診断に注目していきます!

自己理解とは?

皆さんは「自己理解」という言葉を聞いて、どのようなことを思い浮かべますか?

自己理解とは、「いくつかの手段により自分の気質、性格、考え方、態度・行動などを深く知り、それを自分自身が納得して受け止めている状態のこと」と定義されています。

「自分自身のことを自分が受け入れてあげる」これはどんなメリットにつながるのでしょうか?

自分を知ることで得られるメリット

自己理解を深めることは、「自分を客観的に見ることができる力」を養うことにもつながります。感情のコントロールが得意になったり、自己肯定感が向上したり、自分の強みと弱みを知ることで、それを基に自分に合った目標が立てられるようになったり。

つまり自己理解は、個人の内面の成長のみならず、自分に合ったコミュニケーション方法を身につけることや、ストレスの軽減にも役立つのです。

現に、自己理解が進んだと感じられるほど、学校への不適応感・不安感が減り、クラスや友人関係に対する評価が肯定的になった、という研究もあります。

では、自己理解を深めるためには、どのような手段が用いられるのでしょうか?
これまで、様々な自己分析ツールが発展してきましたが、近年では特に「パーソナリティ検査」を用いた自己分析が主流な傾向にあります。
医療、教育現場ではもちろん、就職活動や企業等でも自己分析ツールとして幅広く用いられています。

1回目の調査(8月27日まで)では196人だった被害者数は、2回目調査(9月6日まで)で421人増え、3回目調査(9月13日まで)では105人、4回目調査(9月27日まで)は111人増えるなど、毎回100人以上増えていたが、今回は7人だった。前回までの調査でほとんどの被害が報告されたためとみられる。

技術の普及により、作成の敷居が低くなっており、当初芸能人の写真が悪用されるケースが多かった中、最近ではSNSに何気なく投稿した写真が、思わぬ形で悪用されるという事例が急増しています。

パーソナリティ検査

「パーソナリティ」という言葉は、皆さんご存知のとおり「個人の感情や思考、行動の一貫したパターンを説明するその人の特徴」を意味します。

実際にパーソナリティ検査を行って、性格の傾向や行動パターンの結果を分析することは、周囲とのコミュニケーションの取り方を見つめなおし、気づきを得るきっかけになることも多くあります。

加えて、「結果を視覚的に解釈しやすい」「結果の解説ツールが揃っている」「質問に回答する形式で実施が容易」といったメリットがあり、このような点もニーズが高まった要因であると考えられます。
特に近年では韓国をはじめ、日本国内でも若者を中心に「MBTI診断(16Personalities)」と呼ばれるものが流行しています。 

MBTI診断とは

MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)とは1962年に開発されたパーソナリティ検査です。マイヤーズとブリッグス親子が開発したことから、そのイニシャルを用いてこの名称になりました。

4つの指標から性格を16タイプに分類し、自分自身の性格特性を解釈しようという類型論に基づいた性格診断のひとつです。



MBTIの本来の目的

MBTI診断は、個人をタイプに分類したり、性格を診断することではなく、「個人が、自分の心を理解するための目安として用いる」ことを最大の目的とするパーソナリティ検査です。

「性格と現実に出現する行動は異なる」という考えを前提にしており、性格と能力には相関がないため、能力向上に使用するものではないとされています。

つまり、「自分のもっともしっくりくるタイプ」を見つけ出す「過程」を重視するものなので、 結果をきっかけに「自分の理解を深めていくプロセス」があってはじめて有益になる検査なのです。


私達、大人の立場からできること

「パーソナリティ検査の正しいとらえかたを教えてあげること、周囲の極端な声に振り回されないことが大切」

上述のとおり、MBTI診断は本来、自分の心の理解に有用な検査です。

しかし、SNSを覗いてみると「嫌われる・性格が悪いMBTIランキング」「相性が合わないMBTI」などのネガティブなタイトルがついた記事やショートムービーをよく目にします。現にこうした内容には若者の関心が向きやすく、友人間での話題にも上がりやすい傾向があるのです。

このような診断結果のとらえ方は、先入観で人を判断することを促進してしまう要因にもなりかねません。

中にはもちろん、自分自身のMBTIを知ることで、「自分以外にも似ている性格傾向の人がいるんだ!」と自分を受け入れることができるようになったという声もあります。

しかし、日本において今ブームとなっているのは、「16Personalities」というWebサイトで簡単に受けられる診断。つまり、正式な「MBTI」とは別物であるということを留意しておかなければならないのです。

私達大人が「診断結果の正しい使い方」を伝えることや、「自分はこの性格タイプだからダメなんだ」という極端な思考に注意をうながすことは、これからの若者の心を守るために欠かせない、大切なことです。

まとめ

いかがでしたか?

自分自身の性格や特性を理解し、上手に生きていきたいと日々感じる人は多いはず・・・しかし多くの人が関心を持った結果、その分誤った捉え方が広まる可能性も高くなってしまいます。

SNSを通じて、極端な解釈をショートムービーにした「おもしろ動画」が発信されたり、「この人、MBTIの〇〇型みたいな性格で嫌!」時にはこんなコメントを目にすることもあります。

こうした内容が発信されることは、若者のゆらぎやすい心にとって、大人が想像している以上に心に負担をかけ、いじめのリスクとなる可能性も高いのです。現に、「〇〇ちゃんとはMBTIの相性が悪いから友達にはならない!」学校ではこんな会話が聞こえてくることもあります。

今回の記事では性格診断を一例として取り上げましたが、若者だけでなく、私達大人もまた、SNSを通じた極端な情報に振り回されないよう、十分に意識していくことが大切です。

「正しいインターネット上の知識を、どんな風に伝えていくか」
そんなことを考えるきっかけにしていただければ幸いです

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