2025.09.01
トラブルの実態に合わせて「掲示板パトロール」から「SNSパトロール」へ。投稿が「見られている」という意識を生徒に持たせることが、SNSトラブルの抑止につながる。
インタビュー日:2025年1月
担当者様:小谷先生
共学・別学:女子校(2026年度より共学化)
小谷先生)私が生徒指導を担当し始めた当初から、すでに導入されていましたが、いじめや不適切な投稿など、ネット上のトラブルが増えてきたことが導入のきっかけだったと聞いています。
私たちは、ネットパトロールを提供しています。ネットトラブルに巻き込まれることを未然に防ぐ対策として、弊社ではネットパトロールのサービスを学校・自治体へ提供しています。ネットパトロールは、子どもたちの被害を防ぐため検索・監視を行い、学校非公式サイト等やSNSの不適切投稿の早期発見に繋げています。個人情報流出やネットいじめや、出会いや犯罪等に繋がる恐れのある投稿をいち早はやく学校関係者へ報告し、その対策について総合的に支援するコンサルティングサービスです。 |
小谷先生)抑止力があると感じています。生徒には、全校集会などで「SNSを見ている」と伝えているので、それが問題投稿の抑止につながっているのではないかと思います。その効果もあって、指導につながるような事案は、それほど多くないと感じています。
今の時代「携帯を持たせない」ということは現実的ではありません。携帯は安全面で重要な役割を果たすこともあります。ただ、それが脅威になる可能性もあるので、こういったサービスを導入することは大切だと思います。
小谷先生)SNSに関するトラブルは増えてきたように思いますし、生徒が使う媒体も変化してきたと感じています。2024年度から本校でも、「SNS」中心の対策へと移行しましたが、うまくいっていると思います。
小谷先生)現在の「Instagram」などのSNSの利用が中心であるという実態から、「SNSパトロール」の方が今の生徒に合っていると思ったからです。実際、SNSをパトロールしていただくようになってから、報告される事例も増えたと感じています。
小谷先生)直接聞いたことはありませんが、「見えない部分を見てもらえていて、事件や事故に巻き込まれるのを防いでくれるので助かる」という声を耳にしたことがあります。
小谷先生)確かに大変な部分もありますが、「こういうサービスを導入する」と生徒に伝えていくこと自体が危機管理につながると思います。危険性を伝えつつ、「生徒のためにやっているんだ」という姿勢を持って取り組むことが大事だと考えています。
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ネットパトロールが問題投稿の抑止力として活用されている点や、生徒の実態に合わせて掲示板からSNS中心の対策へと移行され、成果を感じていらっしゃる点を伺うことができました。また、危険性を伝えつつ「生徒のためにやっている」という姿勢を大切に取り組まれている点も印象的でした。貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
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