2016.04.24
玉川聖学院は、情報センター(図書館)があり、非常にインターネット関係の設備が整っていまして、インターネット環境が進んでいると思います。ただ、生徒には、学校への携帯の持ち込み禁止にしていましたので、自宅でどのように使用しているのか、保護者から携帯依存に関する問題、いわゆる裏サイトやいろんなサイトへアクセスする心配があったことは確かですが、学校内でトラブルはそれほど生じていなかったと思います。
2010年度からスクールガーディアンを導入することになりました。それによって、特にプロフを生徒が利用している実態がわかりました。学校名、実名、写真の投稿などを掲載することの危険性について全校集会で生徒に話しました。生徒はわかってくれて、問題は激減しました。一方で、学校名、実名を記載しないだけでは、その裏側に隠れた問題に対応できていないことは分かっていましたので、ソーシャルメディアポリシーを作成して指導していこうとなりました。
先生方にインターネットについて知識の差があったので、職員会議等で埋めていきました。玉川聖学院にはオープンに話しあえる雰囲気がありますので、こういう分野に明るくない先生も交えながら一つのポリシーを作りあげられました。仮に生徒がポリシーに反した際は、先生方はソーシャルメディアポリシーに立ち戻って指導ができるということで、指導で助かっている面があります。
入学した時に、ソーシャルメディアポリシーを親子で確認してもらうので、ポリシーに反した場合は指導します。そういう面では「学校の名誉や誰かを傷つける投稿をしてはいけません」ということが非常に重要なメッセージだと考えています。明確に打ち出すことで、生徒指導はやりやすくなっています。
「携帯電話を買い与えた保護者の責任が生じます」という部分は、学校として絶対にいれましょうと考えました。保護者から、娘が困っているんですと、家庭の問題を学校に丸投げされることがありました。相談されてどうしましょうと言われても学校は対応しようがありませんので、携帯で生じた問題は保護者にも指導責任があると、ことあるごとに確認をします。先生からは、これに対する反対意見はありません。
中1の入学時点でソーシャルメディアポリシーを伝えていますので、保護者の方は信頼してくれています。逆に、小学校までと携帯電話の取り扱いも含めて相当違いがあるので、入学時にきちんと伝えることが本校の生徒、保護者になる上で安心していただけるのではないかと思います。 加えて様々な問題が中学で起きているので、その時点できちんと伝えていくことが大事であると実感しています。高校生なるとあまり問題にならない、目立たないです。
今後、基本の考え方はしっかり持ちながらソーシャルメディアのいろんな変化に応じた変更を加えていかなければいけません。いくつかの会議を経て決定していくので、時間的、手続き的な問題があります。加えて、それを生徒に定期的に伝えていかなければいけません。それはやっぱり大変だとは思います。努力をしていかなければいけません。 さらに、先生方の理解の仕方が違うなかで、一部の先生だけではなくて全体で理解できるような取り組みをしていかなければいけません。現状は理解が進んでいる先生もいらっしゃいますし、小井田さんもいるので、そういう面では助かっています。
水出先生、小井田様、ありがとうございました。 スクールガーディアンでは、ソーシャルメディアポリシー作成のお手伝いをしました。様々な課題にいち早く取り組み、形にしていく玉川聖学院さんを応援しています。
<参考URL>
玉川聖学院HP:http://www.tamasei.ed.jp/
玉川聖学院Facebookページ:https://www.facebook.com/tamasei.jp
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