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無断で拡散された(されるおそれのある)自分の性的画像/動画を削除・保護する「Take it down」とは?

2026.08.01

近年、SNSやメッセージアプリを通じて、児童・生徒のプライベートな画像や動画(性的な画像・動画など)が流出したり、拡散されたりする被害が問題視されています。一度インターネット上に流出した画像は拡散スピードが速く、自力で削除依頼を出すのが非常に困難です。そうした「自分の性的画像が拡散してしまうかもしれない」という不安や被害を未然に防ぎ、保護するための画期的な仕組みが、NCMEC(全米行方不明・被搾取児童センター)が提供するオンラインツール「Take it down(テイク イット ダウン)」です。日本でも2024年6月より日本語での本格的な提供が始まりました。

今回は、「Take it down」の仕組みや特徴、そして学校やご家庭でどのように活用・周知すべきかについて分かりやすく解説します。

「Take it down」とは?どんなサービス?

「Take it down」は、18歳未満のときに撮影された性的画像や動画がインターネット上に公開されるのを防いだり、既に投稿されてしまったコンテンツを削除(プラットフォームから取り除いた状態に)したりすることを目的とした無料のオンラインツールです。

 

対象となるのは以下のようなケースです。

  • 自ら撮影したもの(いわゆる自撮り)を誤って送信・流出してしまった
  • 知人やパートナーに騙されて送らされた・勝手に撮られた
  • コラージュ画像(ディープフェイク等を含む)などで加工された画像が拡散されている

 

特徴:画像をサーバーに「アップロードしない」安心の仕組み

このサービスを利用したい時に「自分の画像(写真)をWebサイトに送信するのは心配…」と思われるかもしれません。しかし、Take it downは元の画像や動画そのものを自分の端末から送信・収集することはありません。

 

<仕組み:ハッシュ値(デジタル指紋)の生成>
①「ハッシュ値」の作成

ユーザーの端末(スマホやPC)上で、画像データから独自の計算式を用いて「ハッシュ値(英数字の文字列)」と呼ばれるデジタルの指紋のようなコードを生成します。

②ハッシュ値のみを送信

Take it downにはこの「ハッシュ値」のみが登録されます。元の写真が他人に届く・見られることは一切ありません。

③プラットフォーム間での照合・削除

Meta(Facebook、Instagram)などの参加プラットフォームがこのハッシュ値を受け取り、自社サービス上に同じ「デジタル指紋」を持つ画像が存在しないか自動で照合。該当するものがあれば、非公開化・削除を行います。

対象者と利用方法(使い方の流れ)

利用対象者

  • 18歳未満(または18歳未満のときに撮影されたコンテンツ)の本人
  • 被害に遭った子どもの保護者や代理人(同意を得た大人)

 

利用の手順(概要)

  1. 「Take it down」公式WEBサイトにある依頼フォームにアクセス
    https://tidsubmit.ncmec.org/case/create?lang=jp-jp
    (日本語に対応しています)
  2. 画面の案内に沿って質問に回答
    (画像の特徴や状況に関する簡単な選択肢を選びます)
  3. 該当する画像・動画を選択してハッシュ値を生成
    (自分の端末内で処理が行われます。送信されるのはハッシュコードのみです)
  4. ハッシュ値(ケース番号)の保存
    (登録完了後に発行されるケース番号を大切に保管します)
    ※一度登録されると、参加しているSNSやプラットフォーム(Metaサービスなど)において、これから投稿されようとする該当画像も自動的にブロックされます。

 

※一度登録されると、参加しているSNSやプラットフォーム(Metaサービスなど)において、これから投稿されようとする該当画像も自動的にブロックされます。
 

対応している主なサービス・加盟グループ

  • Metaグループ(Facebook / Instagram / Threads)
  • 主要SNS・動画プラットフォーム(TikTok / Snap Inc. / Yubo)
  • 各種コンテンツプラットフォーム(Pornhub / OnlyFans / Clips4Sale / RedGIFs など)

このように、一般的なSNSだけでなく成人向けコンテンツプラットフォームも含めて幅広く連携しているため、流出・拡散のリスクが高い場所に対しても一括で保護・対策を講じることができます。

学校・保護者の皆さまへ(デジタルセーフティ教育のポイント)

I子どもたちが予期せぬリスクやトラブルに巻き込まれてしまった際、最も重要なのは「一人で抱え込ませず、解決のための手段があることを伝えること」です。
 

1. 「削除できる手段(ツール)がある」という安心感を与える

被害に遭った子どもは「怒られるかもしれない」「恥ずかしい」という心理から事態を隠し、被害が拡大してしまうケースが多くあります。「もし万が一トラブルに巻き込まれても、画像を守る・消すツールがある」という知識をあらかじめ教えておくことで、冷静な対処や早期相談につながります。

2. 画像の削除だけでなく、大人のサポートや相談窓口と連携する

Take it downは非常に強力なツールですが、すべてのWebサイト(非対応の海外匿名掲示板など)に対応しているわけではありません。困ったときは、スクールカウンセラーや警察の相談窓口(#9110)、専門の支援機関(性暴力被害者支援センター等)へ速やかに相談できるようにしましょう。

3. 日頃からの情報モラル教育の継続

画像を送らせる・拡散させる行為自体が重大な人権侵害であり、犯罪になり得ることを生徒に正しく理解させることが根本的な予防となります。

まとめ

「Take it down」は、デジタルネイティブ世代の子どもたちをオンライン上の性的被害から守るための革新的なセーフティネットです。スクールガーディアンでは、学校現場におけるSNSトラブルの監視・予防だけでなく、最新のデジタルセーフティツールの情報発信を通じて、子どもたちが安心してインターネットを利用できる環境づくりをサポートしてまいります。
学校での情報モラル教育やトラブル対応に関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

<参考リンク・出典>
インプレス 窓の杜 / 「Take It Down」関連記事
Metaニュースルーム「性的画像の拡散を防止する『Take It Down』を日本で提供開始」
Take it down 公式サイト(NCMEC)

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