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中高生に広がる「Setlog(セットログ)」とは?人気の理由と利用上の注意点

2026.06.11

近年、10代のSNS利用は「不特定多数に向けた“映え”の投稿」から、「気心の知れた仲間内での“ありのまま”の共有」へと大きくシフトしています。そんな中、現在中高生の間で爆発的なブームとなっている韓国発のアプリをご存じでしょうか。その名も「Setlog(セットログ)」です。

一見、近年流行している「BeReal.(ビーリアル)」と似ているようですが、若者の心を掴む独自の仕組みがあります。本記事では、Setlogの概要や人気の理由、そして大人が知っておくべき利用上の注意点について解説します。


Setlog(セットログ)とは?

Setlogとは、「1時間ごとに2秒の動画を撮影し、友達同士で共有することで、その日のVlog(ブイログ:日常を記録した動画ブログ)が作れる」韓国発のSNSアプリです。人気の韓国アイドルなどが日常の投稿に使い始めたことをきっかけに注目が集まり、日本の中高生の間でも一気に普及が進んでいます。

 

主な特徴は以下の通りです。
  「加工なし」の短い動画: 撮影時にフィルターなどの加工ができず、スマホに保存された過去の動画も使えません。その瞬間のリアルな様子を2秒間の動画で収めます。
  イン・アウト同時撮影: スマホの背面カメラ(外側の景色)と、インカメラ(自分の表情)を同時に記録します。
  ・クローズドな空間: 基本的に最大12人までのグループを作成し、そのメンバー間だけで動画を限定公開し合う仕組みになっています。

なぜ中高生にウケているのか?人気の理由

「ありのままを共有する」という点ではBeReal.と似ていますが、中高生が「Setlogの方が使いやすい」「楽しい」と支持するのには、3つの理由があります。

1. 「撮らされている感」が少なく、自分のペースで楽しめる

BeReal.は「1日1回、いつ来るかわからない通知から2分以内に投稿しなければならない」という強制力があり、それが時に負担(通知疲れ)になっていました。 一方、Setlogは1時間ごとにいつでも自分の好きなタイミングで撮影ができます。もしその時間に撮影しなかった場合は、その枠が「黒い画面」として表示されるだけです。投稿を強制されない適度なゆるさが、「今の若者の気分にフィットしている」と評判です。

2. 自分発信だけでなく、友達の投稿をいつでも見られる

これまでのリアル共有アプリでは「自分が投稿しないと、友達の投稿が見られない」という制限が一般的でした。しかしSetlogにはその制限がありません。自分が投稿していない時間であっても、グループに参加している友達の日常をいつでも覗くことができます。

3. 編集ゼロで、おしゃれな「1日の思い出動画」が完成する

1時間ごとに撮り溜めた2秒の動画は、アプリが自動的に1本のVlogとして繋ぎ合わせてくれます。 「友達と遊びに行ったときにグループを作り、お互いの視点で1日を記録する」「遠く離れてなかなか会えない友達とグループを作り、お互いの何気ない日常を共有する」といった使い方がされており、面倒な動画編集を一切することなく、エモい(エモーショナルな)思い出動画が作れる点がタイパ(タイムパフォーマンス)を重視する若者にウケています。

使用する上での注意点・大人が伝えるべきリスク

仲間内で安心して使えるクローズドなアプリに見えるSetlogですが、教育現場や家庭で子どもたちに注意喚起すべきリスクも潜んでいます。

個人情報や「写り込み」による流出リスク

Setlogは加工ができず、インカメラとアウトカメラが同時に作動するため、「撮影している自分の顔」と「自分の目の前にある風景」が同時に記録されます。 仲の良い友達だけのグループだからと油断して、学校の教室、通学路、自宅周辺、あるいは他人の顔や個人情報が記載された書類(プリントや定期券など)が写り込んだまま投稿してしまう危険性があります。

 

伝えるべきポイント

「限定公開のグループだから安心」とは言い切れません。グループ内の誰かが画面をスクリーンショット(画面キャプチャ)したり、画面録画をして他のSNS(XやTikTokなど)に転載すれば、一瞬で不特定多数に拡散してしまいます。一度流出した動画は「デジタルタトゥー」として消せなくなるリスクを、改めて伝える必要があります。

 

歩きスマホや授業中の撮影トラブル

「1時間ごとに撮影できる」という仕組み上、中高生が「毎時間のベストな瞬間を記録したい」と執着してしまう可能性があります。 その結果、移動中の「歩きスマホ撮影」による接触事故や、授業中・休み時間の禁止エリアでの撮影といった、学校のルールやマナーに反する行為に繋がる懸念があります。

まとめ:禁止するのではなく、リスクを想像する力を

若者たちは、Instagramなどの「映え」を意識した完璧な投稿や、それによる「SNS疲れ」の反動から、Setlogのような「飾らない日常の共有」を求めています。こうした新しい流行アプリに対し、大人が「危険だから一律禁止」とするだけでは、子どもたちは隠れて使い始め、トラブルを抱え込んでしまうことになりかねません。

 

大切なのは、アプリの仕組みを否定するのではなく、「親しい間柄であっても、カメラの向こう側にいる人や、ネットの先にいる第三者への想像力を持つこと」です。「この動画に、友達の嫌がる顔や、場所が特定されるものは写っていないかな?」と、投稿ボタンを押す前に一瞬立ち止まって確認する習慣を、日頃の対話を通じて育んでいきましょう。

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