また、「ネット上だけの知り合い」関する代表的な被害である【チャイルドグルーミング】については、2022年1月公開「SNS上で狙われるチャイルドグルーミング」の記事がありますので、こちらもご確認ください。
なくそう子供の性被害。 |
この項目では、「なくそう子供の性被害」に記載されているデータを紹介致します。
上記ページの先にある「子供の性被害」のページで説明致します。
子供の性被害。(PDFページ) |
1ページ目と2ページ目は事犯数や検挙人数、被害児童数の推移のデータが載っています。
●1ページ目…児童買春事犯等
●2ページ目…児童ポルノ事犯
について、記載されています。
1ページ目の「児童買春事犯等」では、令和1年を境に減少傾向に入っています。
しかし、令和4年の被害児童数は【1,461人】もいる状況です。
2ページ目の「児童ポルノ事犯」では、令和2年を境に増加傾向に入っています。
令和4年の被害児童数は【1,487人】もいる状況です。
コロナ禍の影響があり、増加傾向・減少傾向があると推測されますので、コロナ規制が緩和された今年度からは、また異なる傾向に入ることも想定されますので、注意が必要です。
3ページ目と4ページ目は、児童ポルノ事犯について詳細データが載っています。
●3ページ目…被害児童の学職別・被害態様別の割合
●4ページ目…被疑者の年代別・学職別・違反態様別の割合
について、記載されています。
3ページ目の「被害児童の学職別・被害態様別の割合」では、真ん中の円グラフを見ると「児童が自らを撮影した画像に伴う被害」が多いのがわかります。
注意事項に「だまされたり、脅されたりして児童が自分の裸体を撮影させられた上、メール等で送らされる形態の被害」と記載されていますので、いわゆる【チャイルドグルーミング】に関する被害になると想定されます。
4ページ目の「被疑者の年代別・学職別・違反態様別の割合」では、平成25年と比較し令和4年の増加は10代20代の被害者数の増加がほとんどで、10代の被害者は中高生がほとんどいうことががわかります。
5ページ目から7ページ目までは、「SNSが起因する事犯」に関するデータが載っています。
●5ページ目…罪種別の被害児童数の推移
●6ページ目…重要犯罪等の被害児童数の推移
●7ページ目…最初に投稿した者と投稿内容の内訳
について、記載されています。
5ページ目と6ページ目では、被害児童数のデータになりますが、「SNSに起因する被害者児童数」では横ばい傾向であるのがわかりますが、「SNSに起因する重要犯罪等の被害児童数」では、ほぼ増加傾向で令和4年は【158人】もの被害者が出ていることがわかります。
そのため、SNSの使い方には、より一層の注意喚起が必要です。
7ページ目の「最初に投稿した者と投稿内容の内訳」では、左側の円グラフをみるときっかけは被害児童からの投稿が【74.9%】と多いことがわかります。
また、その内訳では、「援助交際募集」や「出会い目的」も多いものの、「プロフィールのみ」が【251件】と一番多く「自画撮り」「趣味・嗜好」「日常生活」等のよくある投稿からの割合を合わせると【45.6%】と、危険性が少ないと思われる投稿からの被害数も半数近くの要因になっているのがわかります。
上手にネットと付き合おう!~安心・安全なインターネット利用ガイド~ |
この項目では、上記のページに記載されている資料を紹介致します。
上記ページの先にある「インターネットトラブル事例集」に記載されている【ネット上の知り合いに会う危険】に関連するページです。
事例としては、次の2つのページになります。
ネット上で出会って仲良くなることもあるけど… |
このページは、「同じ趣味がきっかけにネット上で知り合って…」という事例です。
ネット上には、子どもたちを狙って、フィッシング的に趣味を装って投稿する悪意のある方も多くいるということを知っていただく必要があります。
ネットで親身になってくれた相談相手に会いたい… |
このページは、「ネット上に悩みに関する投稿をしたところ…」という事例です。
ネット上には、悪意をもって「相談にのってあげる相手を探している」方も多くいるということを知っていただく必要があります。
注意すべき周知事項としては、次の2つのページになります。
ネットを使ってコミュニケーションするなら知っておきたいこと&心がけたいこと |
このページは、基本的な心構えが記載されています。
小中高と年齢に分けて注意事項が載っています。
「ネットで知り合った人」とのやりとりについて真剣に考えてみよう |
このページは、「ネットで知り合った人」とのやりとりについて注意事項が載っています。
被害に遭わないために注意すべき点、被害に遭いそうなときに行うこと、ネットだけに頼らないリアルな解決法も記載されています。
特に、【02 SNSの「ここまではOK」「ここからはNG」を決めておく】に記載されている【1人で抱え込まず、身近な大人に相談する】【勇気をだして警察や専門の窓口に相談を】を子どもたちに伝えることが重要です。
常に【深刻なことやプライバシーに関することは書き込まない】ということを意識していても、子どもたちを狙っている人は、言葉巧みに聞き出すようにもっていきます。そのため、意識せずにプライバシーに関する話をしてしまうこともあります。
そのような状況になると怖いのは、「話したことを両親や先生にバレるのが怖い…」とのことで一人で抱え込んで、その先の加害者の要求にのってしまうことです。
ときには、プライバシーを話したことよりも被害が大きくなることもあります。
ですので、困ったときには「話したことがバレるのを怖れず」に、【1人で抱え込まず、身近な大人に相談する】【勇気をだして警察や専門の窓口に相談を】をお伝え下さい。
以上、「ネット上だけの知り合いの危険性」はいかがでしたでしょうか。
夏休み前の時期ということもあります。夏休みはインターネットやSNSの利用が増える時期でもありますし、趣味に費やす時間も増えますし、悩みを実感する機会も増えます。
子どもたちに注意喚起する資料としてお役に立てたら幸いです。