ゲーム障害は2019年の5月に、世界保健機関(WHO)より国際疾病として正式に認定されています。
また、ゲーム障害については、5年前の記事として紹介していますので、こちらの記事も参照ください。
2019年12月の記事:初の全国調査「ゲーム障害」を防ぐには |
症状としては、こちらの記事に下記のようにあります。
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また、次のような記事もあります。
NHK:こころの病気 総力特集「ゲーム障害」 |
NHKの記事には、「ゲーム障害」について、詳しく書かれています。
・過去の診察結果より「ネット依存の約90%がゲーム障害」
・未成年者では、前頭前野の働きが十分に発達していないため、ゲーム障害が起こりやすく、
将来にわたって影響が続く可能性があると考えられている
・51%が「物にあたり、壊す」、27%が「家族に対する暴力」といった、問題も起きている
他にも、下記についても、詳しく書かれています。
・ゲーム障害の兆候
・ゲーム障害の診断
・ゲーム障害の治療
特に「ゲーム障害の治療」を確認すると、いかに治療が大変な病気であるかが認識できますし、予防の重要性も認識できます。
子どもの予防策も記載されています。
・ゲームを始める年齢を遅くする
・1日のプレー時間や時間帯、場所を決める
・ルール作りには、子どもの意向も尊重する
・リアルな生活の充実をはかる
では、10代のオンラインゲーム利用については、どのようになっているのでしょうか?
総務省発表の調査は次の通りです。
総務省:令和5年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 |
総務省の記事から抽出し、書き出したデータは次の通りです。
こちらの表を見ていただくとわかる通り、令和5年は令和4年の調査よりも全体的に利用率・利用時間共に増えています。
【男性10代】
平日利用者率…10.4ポイント増加、平日平均時間…42.4分増加
休日利用者率…18.1ポイント増加、休日平均時間…29.8分増加
【女性10代】
平日利用者率…9.6ポイント増加、平日平均時間…57.3分増加
休日利用者率…16.2ポイント増加、休日平均時間…4.1分増加
女性10代の休日平均時間以外は、大幅に増えています。
ゲーム障害を含めて、メンタルヘルスへの悪影響には注意が必要です。
以上、【ネット依存者に多い「ゲーム障害」に注意】はいかがでしたでしょうか。
今年度の講演依頼時には、女子校から「ゲーム」に関する項目の依頼が多くありました。
女子校でのゲームに関するトラブルが増えている可能性もあります。
そのトラブルの一つとして「ゲーム障害」の可能性も注意していただけたら幸いです。
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