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初の全国調査「ゲーム障害」を防ぐには

2019.12.12

11月末日に国立病院機構久里浜医療センターが「ゲーム障害」に関する初の全国調査の結果を公表し、大きな話題となりました。また今年の5月にはWHO(世界保健機関)が「ゲーム障害」を治療の必要な病気として認定しています。長期休みで自由な時間が増え、子どもたちがゲームやスマートフォンに費やす時間も増える時期だからこそ、更なる注意が必要です。
今回は「ゲーム障害」の症状や危険性、対策についてご紹介します。

ゲーム障害とは

ゲーム障害とは、ゲームに熱中し、使用時間をコントロールできなくなったり、学校や仕事などの日常生活に支障をきたしてしまう病気です。
ゲーム依存症、ゲーム症などとも呼ばれ、WHOは精神疾患として位置づけています。
日本では「ネット依存」などと一緒に考えられることも多くあります。

主な症状としては、

このような症状は生活リズムを崩したり、人間関係に亀裂を生じさせてしまうなど、現実の生活にも支障をきたしてしまうことが多いです。実際に、昼夜逆転してしまい学校に登校できなくなってしまったり、親にゲームの時間を注意されて暴力をふるってしまったりなどの問題も起こっています。

ゲーム障害に関する全国調査の結果

依存症などの専門治療を行う国立病院機構久里浜医療センターは、ゲームの使用状況やそれによる影響に関する初の全国調査を行いました。回答した約5000人のうちの約3000人が10歳から18歳であるため、学校での指導にも十分お使いいただけるかと思います。

 

・ゲームの利用時間

一日にゲームに費やす時間は、1時間未満が40%ともっとも多かった一方で、1時間以上3時間未満は計40%、3時間以上は約20%近く、長時間利用する人も多いという結果になっています。更に、男女とも平日に比べて休日の方が利用時間が長くなっているので、冬休みなどの長期休みには特に注意が必要です。

 

・ゲームによる影響

ゲーム障害の症状・予兆の一つである「ゲームのために、学業に悪影響がでたり、仕事を危うくしたり失ったりしても、ゲ ームを続けましたか。」という質問に「はい」と答えた割合は、「1時間以上2時間未満」では 5.8%と低めでしたが、「2時間以上3時間未満」では 10.0%、「3時間以上4時間未満」では 12.4%、と急激に上昇しました。
さらに、「4時間以上5時間未満」では 19.4%、「5時間以上6時 間未満」では 22.0%、「6時間以上」では 24.8%と約2割が回答しています。
また、単に「学業成績の低下や仕事のパフォーマンスの低下があったか」という質問では、利用時間が2時間以上で約20%が「あった」と回答しています。

「ゲーム障害」と聞くと、一日中ゲームをしている人に起こる症状のように感じるかもしれませんが、2時間以上の利用で学業へ支障を来す危険性はかなり高まります。2時間から4時間程度であれば、学校から帰宅した後の時間のほとんどを費やすとあっという間に過ぎてしまいます。
ゲーム障害は学生が考えているよりもずっと身近で起こりやすい依存症だと言えるでしょう。「自分は大丈夫」「自分には関係ない」と思っている学生ほど、注意が必要です。

 

「ゲーム行動等実態調査の概要」

 https://www.ncasa-japan.jp/pdf/document15.pdf

「ネット・ゲーム使用と生活習慣に関するアンケート調査票」

 https://www.ncasa-japan.jp/pdf/document16.pdf

「ネット・ゲーム使用と生活習慣に関するアンケート調査結果」

 https://www.ncasa-japan.jp/pdf/document17.pdf

ゲーム障害・ネット依存のセルフチェック

ゲーム障害やネット依存に陥らないためには、まずはセルフチェックを行うことが重要です。少しでも気になる場合はセルフチェックを行うことを推奨しています。また、スマートフォンで利用時間を確認することも有効です。

国立病院機構久里浜医療センター

(学生向けのK-スケール青年向けもあります)

https://kurihama.hosp.go.jp/hospital/screening/

大石クリニック

http://www.ohishi-clinic.or.jp/net_check.html

ゲーム障害への対策

現在、ゲーム障害の治療方法は、従来の薬物やアルコールなどの依存症と同じ方法での治療が行われています。ゲーム障害は、他の依存症と同じく自分自身では自覚症状がない場合が多く、家族や第三者の助けが必要になります。問題を家族だけで解決しようとするのではなく、医療機関や外部の機関に助けを求めることが重要です。ゲーム障害やネット依存の治療は全国でおよそ80か所の医療機関(2019年2月現在)で実施されているので、受診してみることも重要です。

では、ゲーム障害やネット依存に陥らないためにはどのような対策が必要なのでしょうか。

ゲーム障害・ネット依存に陥らないための対策

  • ルールをきちんと設定する

スマートフォンを使える場所や時間、回数などをまずは決めましょう。

また「やってもいいこと・いけないこと」を設定するのも非常に効果的です。
例えば、SNSはネガティブなことを投稿しない、ゲームでの課金は行わない、猟奇的・暴力的なゲームはしない等のルールを追加するのも良いでしょう。

しかし、ルールが厳しすぎると、子どもが隠れてスマートフォンを使用するようになり、把握が難しくなります。守れないルールを一方的に押し付けるのではなく、守れるルールを相談しながら作ることが非常に重要です。

 

  • ゲームやSNS以外のリアルの生活を充実させる

ゲームやインターネットの中でしか自己実現を行えない若者が増加しています。最近のオンラインゲームでは、知らない人とゲーム上で知り合い、協力しながらプレイを進めるものが多くあります。協力してプレイを進める中で、褒められたり、必要とされることで、更にゲームにのめり込んでいくといいます。

リアルな生活の中で、子どもの肯定感や充足感を高めてあげることが重要です。

参考

NHKNEWSWEB「ゲーム依存」初の全国調査 長時間ほど仕事や健康に悪影響
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191127/k10012192941000.html

NHK健康チャンネルやめられない怖い依存症!脳に異常が起きるゲーム障害の症状、治療法
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_883.html

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