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さらば宿題!?ChatGPTは問題を解けるのか

2023.03.24

アメリカの起業家、イーロン・マスク氏が「さらば宿題」とツイートしました。

背景には、「ChatGPT」という対話型人工知能の発表がありました。

ChatGPTとは、オリジナルのテキストを生成できる人工知能ツールです。対話型のサービスであり、質問をなげかけると回答してくれます。
短編小説や詩をつくれるなどクリエイティブな能力を発揮することもできます。
インターネット上の大量の情報から学習し、質問する度に思考して回答を作成するため、同じ質問を繰り返しても回答は異なります。
登録をすることで誰でも利用することができ、質問によっては的確な回答を作成してくれます。

それでは、ChatGPTによって本当に宿題はなくなるのでしょうか。
今回は、実際にChatGPTに国語と数学の問題に挑戦してもらいました。

問題にチャレンジ!

〇国語

国語では小論文の作成を依頼してみました。

 

・指示内容

SDGs17の目標のうちひとつ取り上げ、そのなかで自分ができることを述べよ

 

・ChatGPTの回答

SDGsの17目標の中から、「13.気候変動に具体的な対策を」という目標を取り上げます。気候変動は、地球環境に重大な影響を与える問題であり、私たちの生活や未来に深刻な影響を及ぼす可能性があります。私たち一人ひとりが、自分にできることを考え、積極的に取り組んでいくことが求められます。

私ができることとしては、まずは自分の生活習慣を見直すことが挙げられます。エネルギーの節約やリサイクル、省エネの家電製品の選択など、身近なところから取り組むことができます。また、公共交通機関の利用や自転車通勤など、温室効果ガスの排出を抑えることも大切です。

さらに、地球温暖化の影響を受けやすい人々や地域の支援も重要です。例えば、災害に弱い国や地域の支援、気候変動によって影響を受ける人々への支援などがあります。また、自然環境の保護や再生、環境問題に取り組む活動やイベントに参加することも、自分たちの力でできることの一つです。

SDGsの17目標のうち、気候変動に具体的な対策をすることは、私たちの未来に直結する重要な問題です。私たち一人ひとりが、自分にできることから始め、少しずつ取り組んでいくことが大切です。

 

個人的にはかなりレベルの高いものができたと感じられました。

小論文に関してはある程度どのような話題でも一定のクオリティを出すことができました。

しかし、読書感想文を作るように指示したところ、指示した書籍とまったく違う内容の感想文を言い出すことがありました。

読書感想文対象の本自体についての情報がインターネット上に少ないと、正しい感想文が書けないようでした。

 

〇数学

数学では数A順列の問題を解くように指示しました。

 

・指示内容

a,b,c,d,eの5文字を並べるときにaとdの間に一文字だけはさむような並び方は何通りあるか

 

・ChatGPTの回答

aとdの間に一文字だけ挟むということは、aとdの間に1つの空きスペースがあるということです。その場合、b,c,eのいずれか1文字を選んで空きスペースに入れることができます。

よって、空きスペースに入れる文字を選ぶ方法は3通りあり、残りの4文字の並べ方は4!通りあります。したがって、総数は3×4! = 72通りとなります。

と回答が来ました。前半の考え方は間違えていませんが、後半に間違いがあります。

実際の答えは36通りなので、最後の解答も間違えています。

何度か回答しなおすように指示をしましたが、毎回返答は異なり、一度も正しい解答を導くことができませんでした。

 

他にもベクトルや媒介変数の問題を依頼しましたが、そのどれも正しい解答には至りませんでした。

高校レベルでの回答を指示したにも関わらず、難易度の高い問題には大学レベルの数学知識を使うといった場面もありました。

また現時点では図形を用いた回答ができないため、理解しにくい部分も多くありました。

全体として、現段階では数学の宿題をやってもらうことは難しいと感じました。

 

〇他の科目では

他の科目の回答作成を依頼しましたが、どの科目においても、間違った答えを出力する、もしくは高校教科書レベルと指示しているにも関わらずそれ以上のレベルを出力していました。

 

間違った情報やレベルを超えた情報が多く、かえって混乱を生む危険があるため、現段階では宿題にChatGPTは使用しないほうが良いと個人的には感じました。

宿題はなくならないの?

AIが求める回答を出力できない場面も多いことから、現段階では一部の科目をのぞき、宿題はなくならないのではないかと感じられました。

ですが、本当にこの先も宿題はなくならないのでしょうか?

 

AIの技術は日々進化し続けています。

2023年3月14日にアメリカの会社が「GPT-4」という新しいAIを発表しました。

司法試験の選択問題において「ChatGPT」では受験者の下位10%の得点しかとれませんでしたが、「GPT-4」では上位10%の得点をとることができました。

今後もより機能が高いAIが発表されることを考えると、いつ宿題をすべて解いてしまうAIが現れるかわかりません。

しかし、子ども達へのAI使用の制限にも限界があるように感じます。

そうなった時にこれまで以上に、対人関係能力や、新しいことに興味を持ち挑戦していくような能力が重視される時代が来るのかもしれません。

まとめ

今回はChatGPTが問題を解けるのか検証してみました。なかなか要求するレベルに達しないという結論がでましたが、聞き方を工夫することで場合によっては正確な答えが出せるかもしれません。

実際に各科目でどこまでできるのか、確かめてみるとより理解が深まるでしょう。

今後発展が予測されるAI技術と向き合わなければならない時期が、すぐそこまで来ているのかもしれませんね。

 

ChatGPTを使ってみたい方へ

・登録方法

https://openai.com/blog/chatgpt

①上記リンクにアクセスします。

②「TRY ChatGPT」と書かれた左下のボタンをクリックします。

③画面が切り替わるので、Sign upのボタンをクリックします。

④メールアドレス・電話番号の入力からの認証コード、またはGoogle,Microsoftのアカウントを連携させることで会員登録ができます。

⑤「Tell us about you 」と表示されますので名前を入力してください。(ニックネームなどで十分です)

⑥「ChatGPT This is a free research preview」から始まる通知が表示されます。内容は無料調査版です、という内容なのでOKを押してください。

⑦その後いくつかのポップアップが表示されますが、「Next」で次に進んでください。

以上の操作で登録が可能です。

 

・使用方法

登録後は再度リンク(https://openai.com/blog/chatgpt)にアクセスします。

「TRY ChatGPT」と書かれた左下のボタンをクリックし、次の画面の入力できる箇所に質問を入力することで使用ができます。

英語表記のサイトですが、日本語で打ち込んでも日本語で返答が返ってきます。

 

実際に使ってみましょう!

 

私たちは、対策としてネットパトロールを提供しています。

ネットトラブルに巻き込まれることを未然に防ぐ対策として、弊社ではネットパトロールのサービスを学校・自治体へ提供しています。ネットパトロールは、子どもたちの被害を防ぐため検索・監視を行い、学校非公式サイト等やSNSの不適切投稿の早期発見に繋げています。個人情報流出やネットいじめや、出会いや犯罪等に繋がる恐れのある投稿をいち早はやく学校関係者へ報告し、その対策について総合的に支援するコンサルティングサービスです。

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