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子どもたちのライブ配信事情とは

2022.05.24

テレビの生中継のように簡単に映像を配信できる「ライブ配信」が、子どもたちの間でもよく利用されています。小学生から利用しているというケースもあり、子どもたちの間では気軽に発信できたり視聴できたりする楽しいツールとして確立されているようです。一方で、学校や保護者の視点でみると、「ライブ配信でトラブルに巻き込まれないか」とか「投げ銭をしているのでは」とかといったような心配も出てくるのではないでしょうか。本記事では、子どもたちのライブ配信事情を解説し、どのような見守りがポイントになってくるかをご紹介します。




そもそもライブ配信とは?

インターネット上でリアルタイムに映像を配信できるサービスです。雑談をしたり歌や楽器演奏をしたりするものやゲーム配信をしているものもあり、配信者と視聴者がリアルタイムにやりとり出来るのが特徴です。これらは専用のアプリを入手することで、そのアプリから配信をしたり視聴したりすることができます。

人気のライブ配信アプリとして、「YouTube Live」、「17 Live(イチナナ)」、「TwitCasting(ツイキャス)」等があります。(子どもたちに人気のライブ配信アプリについて、後半で紹介しております。)

 

小学生や中学生でも利用ができるの?

それぞれのアプリで年齢制限を設けていることがありますが、その制限内であればライブ配信アプリを利用することが可能です。それぞれの規約の中には具体的な年齢を提示しているものもあれば、「未成年は法定代理人の同意を得ること」と記載されているものもあります。また、アプリ自体には明確な年齢制限が記されていなくても、App storeやGoogle playでは具体的な年齢制限があるものが大半になります。

 

例えばYouTubeのライブ配信の場合、大人の同伴が明らかな場合を除いて13歳未満のライブ配信は禁止されています。(https://support.google.com/youtube/answer/2853834?hl=jaより)

子どもたちも「投げ銭」ができるの?

「投げ銭」とは、パフォーマンスや作品等へ対するチップのようなものです。ライブ配信では、視聴者やファンが気に入った配信に対して「投げ銭」としてオンラインで送金することができます。こうした投げ銭をすることで、配信者を応援することができるようになっているシステムです。

 

未成年であっても投げ銭をすることは可能です。しかしアプリによっては、課金限度額が定められています。未成年による投げ銭では、保護者のクレジットカードを勝手に使い多額の投げ銭をしてトラブルになるケースが多数報告されています。特に、保護者のスマートフォンを子どもに貸し出している場合には、カード情報等が登録されている場合があるので注意が必要です。

また、未成年であっても「投げ銭」として有料アイテムを受け取ることが可能です。ただ、こうした有料アイテムを換金する際、アプリによっては未成年だと換金が出来ない場合があります。また、本人名義の口座が必要になったり獲得ポイントによっては身分証明書の提示を求められることもあります。

 

子どもたちに人気のライブ配信アプリとは?

子どもたちに特に人気のあるライブ配信アプリをご紹介します。

LINELIVE(ラインライブ)

・顔スタンプ等のアイテムが充実

・毎月100本以上のオーディションがある

・コラボ機能やカラオケ機能あり

ふわっち

・気軽に動画・ラジオの生配信ができる

・未成年の利用時間制限なし

・利用年齢層が20代後半~40代と高めなことから、投げ銭をもらいやすい

Pococha(ポコチャ)

・ファンクラブ機能あり

・月20本以上のイベント開催(特典として、雑誌や広告への出演権等)

・24時間体制で配信の監視を実施

イチナナ

・若い世代に特に人気

・女子の顔出し配信が多い

・配信はスマホのみ、有名人がいないので敷居が低い

Mirrativ

・ゲーム実況に特化

子どもたちがトラブルに巻き込まれないために

利用環境の設定と利用状況の確認を

ライブ配信について学校から保護者の方へ啓発いただきたいこととして、是非普段から会話の中で、子どもたちがどのようなことにスマートフォンやタブレット端末を使用しているか確認するということがあります。というのも、「青少年インターネット環境整備法」という法律では、保護者が子どものデジタル端末使用状況を適切に把握しなくてはならないということが定められているからです。

子どもたちがライブ配信アプリをダウンロードした場合、メニュー画面に表示されるので確認することができますし、「スクリーンタイム」というスマートフォンの機能を使って利用状況を確認することも可能です。また、18歳未満の子どもへスマートフォンを買い与える際にはフィルタリングを設定することが義務となっていますので、確実に設定を行い、課金についての制限や不適切なサイトへアクセスできないようにすること等が大切です。

このように利用状況を確認しながら、ライブ配信も含めてスマートフォンやタブレット等で心配や不安なことはないか話し合う機会を設けていくことが有効です。

トラブルが心配なうちは単独で使用しない

子どもたちによるライブ配信では、つい個人情報を話してしまったり視聴者側からの要望を受けて下着姿になってしまったりしてトラブルに発展してしまったということが起きています。また、ライブ配信はいわゆる生中継ですので、何か問題があった場合それを後から修正するということが出来ません。つまり、ライブ配信をすることは子どもたちにとってリスクが高いという側面があります。インターネット上の危険性や配慮すべきポイント等がまだ十分に理解出来ていなかったり利用に不安があるうちは、子どもたちだけでは使用しない、保護者が付き添うといったことが必要になります。こうしたことも、普段から子どもたちに呼び掛けていくことが大切です。

コミュニケーションツールの一つとして活用されている「ライブ配信」。

楽しくて便利な面がある一方で、注意して利用しないと危険で恐い面もあります。

子どもたちが安心・安全に利用するために、本記事が参考になりましたら幸いです。

私たちは、対策としてネットパトロールを提供しています。

ネットトラブルに巻き込まれることを未然に防ぐ対策として、弊社ではネットパトロールのサービスを学校・自治体へ提供しています。ネットパトロールは、子どもたちの被害を防ぐため検索・監視を行い、学校非公式サイト等やSNSの不適切投稿の早期発見に繋げています。個人情報流出やネットいじめや、出会いや犯罪等に繋がる恐れのある投稿をいち早はやく学校関係者へ報告し、その対策について総合的に支援するコンサルティングサービスです。

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