2017.04.28
スクールガーディアンを活用
スマホ、インターネット利用について今後は使い方の指導を
インタビュー日時: 2017年3月10日
担当者様: 生徒指導部長 和泉先生 / 生徒指導部 小川先生
共学・別学: 男女共学
導入公開: 生徒・保護者に全面周知
和泉先生)営業の方に何度か来てもらってスクールガーディアンを知りました。当時は、情報科専門の先生が生徒のtwitter、前略プロフィール等のチェックを全てやっていて、かなりの投稿が発見されていました。これを内部で継続してパトロールを実施するのは 大変、ということで外部に依頼することになりました。説明会に参加し、他の学校の先生たちの抑止力になるという話を聞いて導入しようということになりました。
小川先生)教頭が同意してくれたということもありますが、以前スクールガーディアンの方に「なぜこのような事業を作ったのか」と尋ねた時に、ネットいじめによる生徒の 自殺がきっかけと聞きました。それに共感したのは大きいです。第一が監視ではなく皆 の生活、1番は命を守る一つのシステム、ツールということを聞けたので私自身も納得できましたし、生徒にも保護者にも一番は命を守るためにスクールガーディアンを導入していると伝えています。
和泉先生)私はパソコンをあまり見ないのですが、先生によっては毎日のようにパトロールをしている人もいました。先生がパトロールをして生徒を指導するのはお互いに印象が良くないので第三者にやってもらったほうが良いのでは、という思いはありました。生徒指導部での処分もネット関係が物凄く増えて来ていたので何とかしなければならない、という危機感があり、ずっとどう対処するかを考えていた時期でした。
小川先生)学校でパトロールに取り組んではいましたが、先生が監視しているとなると生徒との信頼関係が崩れる可能性がある。違法ではないが、気持ち悪いといった印象を受ける生徒もいると思ったので、スクールガーディアンという第三者の方にお任せしてパトロールすることでその事態は防ぐことができると思いました。また、教員の業務量削減にも繋がると思いました。
小川先生)導入してみて良かったなというのはあります。やはり外部にネットパトロールを依頼しているとなると生徒も警戒するので、意識が変わったと感じます。 もっとすごい内容が出てくるかなと思うこともありましたが。また、導入して良かったのは、危険だから、と指導するだけでなく、今後の使い方を考えようとなったことです。
小川先生)抑止力が1番大きいし、抑止ができたから次の発展が考えられるようになったというところです。今後は使い方について伝えていきたいです。例えば、保健の授業でたばこの弊害について教えているように、SNSの弊害についても指導したいと考えています。今の子供たちはあまりにもtwitter、LINEなどでやりとりをしすぎて感情のやりとりが下手になっていると感じます。今の友人同士でのSNSのやりとりは、社会に出ると、他の世代の人には通じない。きちんと意見の交換であったり、相手が何を考えているのかを考えていってほしいと思います。
ただ、使い方によってSNSはすごく良いものだと思うので、生徒にネット、スマホの正しい利用方法を教えて、なんのためにやるのか、目的、理由まで発展させていけたらと思っています。頭ごなしに禁止しても生徒は反発してしまうと思います。
和泉先生)問題があった場合は担任の教員へ内容を伝え、本人から詳しい話を聞いてもらいます。生徒もスクールガーディアンについて把握しているので、報告が入ったと話をすれば「分かりました」と納得してくれます。場合によっては担任と相談して不適切な書き込みがあった場合消した方が良いと指導をすることもあります。
小川先生)長期休み前、月に一回朝礼で和泉先生がスクールガーディアンの報告について話す機会があるので、実はこんな投稿があったと具体的に話すことによって生徒は注意するようになってくれていると感じます。
和泉先生)生徒にどのタイミングで導入を伝えるかというのは考えましたね。4月から導入する上で新入生に伝える分には問題はないのですが、在校生に伝えるタイミングは難しかったです。生徒達にネットの問題などの話を説明した上で、「今後パトロールの システムを導入する、君たちの動向を探るのではなく、君たちを危険から守るため導入 する」と伝え、それに対しての反論はありませんでした。
小川先生)生徒も心配していたほど拒否なく受け入れてくれました。1学期の終業式では、「夏休みに投稿する際は注意しなさい」と、和泉先生が、生徒にスクールガーディアンの説明をし、個人情報の掲載について指導していました。
—
和泉先生、小川先生、お忙しい中でインタビューにご協力いただき、
ありがとうございました!