2019.07.29
ネットパトロールを通して、生徒へインターネット上での投稿内容を「見ているよ」と伝えることで、問題投稿の抑止力に。各学年の先生に問題投稿を共有することで投稿生徒の特定・対応を連携。
インタビュー日:2019年4月
担当者様:川崎先生
共学・別学:女子校
川崎先生)普段からインターネットをあまり使わない先生の場合は、「こんなところに書き込みされているのか」という驚きから始まります。そして、どのような書き込みがどういった状態で出てきたら問題なのかを報告書から把握できます。
削除依頼については、昔の卒業生の書き込みや古い投稿については見送ることが多いです。せっかく利用しているのにそれでは意味がないという声もありますが、大切なのは「見ているよ」という学校側の姿勢を、ネットパトロールを通して生徒に伝えることであり、それが問題投稿の抑止に繋がっていると思っています。
私たちは、ネットパトロールを提供しています。ネットトラブルに巻き込まれることを未然に防ぐ対策として、弊社ではネットパトロールのサービスを学校・自治体へ提供しています。ネットパトロールは、子どもたちの被害を防ぐため検索・監視を行い、学校非公式サイト等やSNSの不適切投稿の早期発見に繋げています。個人情報流出やネットいじめや、出会いや犯罪等に繋がる恐れのある投稿をいち早はやく学校関係者へ報告し、その対策について総合的に支援するコンサルティングサービスです。 |
川崎先生)長期休暇に入る前などに、全校集会などでソーシャルメディアの危険性について指導はしていますが、生徒はことばでは、分かっていますので、ピックアップされた問題の具体例を出すことで、思い当たる生徒もいるでしょうし、そうでない生徒にも、実はネット上でパトロールしていること、学校はちゃんと見ているよ、ということが伝わっていると思います。
川崎先生)私が担当になって5年目ですが、最初の頃は生徒が無自覚にどんどん書き込みしていました。報告書で内部の書き込みが問題だと指摘をいただき、生徒を呼んで指導すると、それが生徒間で広まっていきます。それが結果として抑止になっていると感じます。
川崎先生)ネットに詳しい先生が検索して探していました。
生徒たちが書き込みするのはだいたい夜の時間帯ですので、夜も見ていなくてはならなかったり、夏休みなどの長期休暇中は、問題投稿を見つけても何もできないまま、ただ見ていることしかできずに大変な思いをしました。
それがネットパトロールを導入してからは「見ているよ」という先生方の一言で済んでいます。
川崎先生)スクール生徒指導の会議で、各学年主任と生徒会、文化祭など各方面の担当の先生方も交え、10人ほどの先生方に調査結果の一覧表を提示しています。
氏名がなくても、どの生徒による書き込みなのか、担任の先生などには分かりますので。
川崎先生)講演をしていただきましたし、最近は社会的なモラルとして問題投稿について周知されいるので、生徒たちもニュースになるような事態まで発展するのは怖い、と思っているようです。
でも逆に、書き込みが外に出なくなると、見えないところで誹謗中傷があるのではないか?と感じています。ネットパトロールでもピックアップされない、もっと根深い部分を拾える方法があるといいなと思っていましたが、幸いにも生徒がそのような書き込みについて、サポートを求めてくることもあります。
便利なツ―ルも必要ですが、勇気を持ってリアルに声に出していくというのも生き方として大切なことで、生徒たちにはそういう人に育って欲しいと思っています。
そういう意味では、ネットパトロールが言いづらい部分を表に出していく手掛かりとなると思っています。
川崎先生)ネットパトロールは、どんな書き込みでも平気で公開してしまうという、初歩的なトラブルに困っている学校におすすめします。高校生でも、やっとスマホを買ってもらった1年生や、夏休みは特にトラブルに巻き込まれるケースもありますので、インターネット利用の基本的な危険性を教えていただけるのと、実際の投稿内容を基に具体的な指導ができる点がいいと思います。
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ネットパトロールを問題投稿の抑止力として活用いただいている点や、ご提供した情報を先生方で共有されているという活用事例をご紹介いただき、ありがとうございました。すでにご利用いただいている学校様にとっても、こういう使い方もあるのかという気づきになると思います。色々なお話を聞かせていただきありがとうございました。
学校法人: 学校法人大乗淑徳学園
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