コロナ禍においてマスクをしていることが当たり前になり、またこれに伴い化粧をする機会が減ったことから、顔を見せたくないという心理が働き、顔隠しポーズが流行したという見方があります。
また、今までは、自撮り写真に加工アプリ等を使い“盛って”投稿する傾向がありましたが、最近では、加工が過ぎる写真の投稿は、“主張が強すぎると思われそう”ということで、より自然体の写真が好まれるようになっているようです。
顔隠しポーズであれば、本人の特定がしにくいことから顔を出す写真の投稿よりもトラブルのリスクが低いように感じますが、写り込む周囲の風景や物、人物への注意が必要になることには変わりありません。下記に注意するポイントを解説します。
例えば、おしゃれなカフェで撮った食事の写真。背景に店員さんの顔や名札が写っていた場合、勝手にSNSに投稿するとプライバシー権の侵害にあたる可能性があります。
このような場合は、ぼかしなどの加工を行うか、始めから写さないように気を付けることが大切です。
また、親しいグループで撮った集合写真も、写っている人の同意なくSNSなどに投稿しないようにしましょう。これは公開範囲を限定している場合でも同様です。
万が一公開後に友人から投稿の削除を求められた場合もすぐに応じる必要があります。
何気ない風景の写真でも、電柱に書かれた住所や、お店の張り紙、周囲の車のナンバーなど様々なところから、その写真が撮られた場所を特定できる可能性があります。
行事やイベントの写真等も、開催日から学校や生活圏を特定するヒントになります。
また、観光地の写真をリアルタイムで投稿したことから、旅行中だということが分かり留守宅に空き巣に入られたというケースも発生しています。
顔隠しポーズであっても普段の写真の投稿と同じように下記のような点に注意しましょう。
・投稿する時間はずらす、あいまいな表現にする(「昨日」ではなく「このあいだ」など)
・普段生活する場所が特定される材料がないか、よく確認する ・友人が写っている写真は、本人から投稿の同意を得る ・他人が写っている写真を投稿する場合には、ぼかしなどの加工を行う ・公開範囲を限定にする など |
何気なく投稿した写真によって、トラブルを引き起こしたり、家族や友人をトラブルに巻き込む可能性があります。
SNSに投稿する場合には、十分に気を付けて確認するようにしましょう。