「スクリーンタイム」とは、Apple社のサポートページでは次のように書かれています。
スクリーンタイムを使えば、iPhone、iPad、iPod touch でどのくらい時間を費やしているのかリアルタイムでまとめたレポートを確認できます。管理しておきたいものについては制限を設けることもできます。 |
すなわち、次のことができます。
端末の【設定】を開き、スクリーンタイムを押すと、その週の平均利用時間が週単位で表示されます。
棒グラフでは、曜日ごとの利用時間が表されます。
また、【全てのアプリとWebサイトのアクティビティ】を押すと、一日単位での「利用時間」「アプリ毎の利用時間」「カテゴリー毎の利用している時間帯」「端末を持ち上げた回数や時間帯」「アプリの通知」等が確認できます。
更に、使用している【アプリ名】を押すと、そのアプリの「利用時間」や「利用している時間帯」が確認できます。
子ども達のメンタルヘルス(依存症・ゲーム障害等)に影響する情報や危険性が多いアプリ利用に関する情報が確認できますので、ルールの見直しの際に活用することができます。
また、スクリーンタイムのもう一つの機能である【制限】を使い、利用できるアプリを制限したり、利用できる時間帯を制限することにより、ネット上の危険から子ども達を守ることもできます。
ここでは、「スクリーンタイム」アプリの制限機能(利用状況の確認機能は前項目を参照)を紹介致します。
※iOS のバージョンによって、機能は異なる場合があります。
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1. 休止時間
スマートフォンの見れない時間を設定できます。
設定する時間から「明日まで休止時間をオンにする」機能や、スケジュール機能で「毎日の見れない時間の設定」や「曜日別の見れない時間の設定」ができます。
子ども達の方からは、利用時間の延長申請も送れますし、保護者の方から申請許可もできます。
例)危険性が高まる夜遅い時間を利用禁止にする場合は、「22時~6時」で設定 等
2. アプリの使用時間の制限
対象となるアプリをカテゴリー毎、アプリ毎、Webサイト毎で設定できます。
1日あたりの使用時間の制限になり、1日の中での長時間使用を防ぐことができます。毎日午前0時にリセットされるようになっています。
3. 常に許可
「1. 休止時間」を設定中でも、「通話/通信」できる相手を設定することができます。
その他「1. 休止時間」を設定中でも【利用できるアプリ】を設定できます。
例)保護者の帰りが遅い可能性があり、保護者とのいつでも連絡がとれるように設定 等
4. 画面との距離
眼精疲労や子どもの近視になるリスクを軽減するため、推奨距離になるように通知されます。
5. コミュニケーションの制限
「1. 休止時間」を設定中でも、「通話/通信」できる相手を設定します。
また、「通話/通信」できない相手を限定して設定します。
(「通話/通信」できない相手の設定の場合は、この相手以外は「1. 休止時間」を設定中でも、「通話/通信」できます。)
この設定は、グループ単位、個人単位で設定できます。
※「3. 常に許可」で「通話/通信」できる相手として設定した場合は、「5. コミュニケーションの制限」の「通話/通信」できる相手として設定されます。
6. コミュニケーションの安全性
ヌード画像が含まれる写真やビデオを表示したり共有したりすることがないように、ボカシを入れたり、お子様が安全な対応方法を選べるようガイダンスや年齢に応じた参考情報が表示設定できます。
詳細は、Apple社の「お子様の Apple 製デバイスのコミュニケーションの安全性について」をご参照ください。
7. コンテンツとプライバシーの制限
iTunesやApp Storeでの購入やアプリの利用制限、コンテンツ(位置情報、連絡先、写真 等)の制限ができます。
iTunesやApp Storeでの購入制限では、ゲーム等のアプリ内での課金を制限できます。
コンテンツの制限では、例えば共有できる写真を制限したり、自分の位置情報の共有を制限したりできます。
写真や位置情報は個人情報が載っている場合も多く、個人情報漏洩の危険性から子ども達を守ることができます。
8. デバイス間での共有
こちらは、友だちと情報を共有することへの制限ではなく、これを「ON」するとiCloudにサインインしている端末の利用状況を保護者の端末で見ることができる機能です。
子ども達が自分のiPhoneを保護者に見られるのを嫌がる時に、保護者の端末だけで利用状況を確認できます。
以上、「iPhoneのペアレンタル・コントロール機能」はいかがでしたでしょうか。
スクリーンタイムの設定方法は、次のページをご参照ください。
Apple:iPhone、iPad、iPod touch でスクリーンタイムを使う |
先月の「Androidのペアレンタル・コントロール機能」でも記載しましたが、保護者の方のパスワードの管理は忘れないでください。
ペアレンタル・コントロールを有効に使用していただくことで重要なことは、保護者側のパスワードを子どもに知られないようにすることです。 「子どもに知られてしまい勝手に変更や解除されていた」という事例があります。 保護者側のパスワードの管理に注意が必要です。 |
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