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インターネット利用にあたり、ご家庭でのルール作りの必要性

2021.02.17

新年度に向けて、新入学生の保護者説明会等でインターネット利用の注意事項を説明する機会が増える時期だと思います。まだコロナ禍が続きますので、学校だけではなくご家庭で注意を促すことも重要です。
そこで、今回は「ご家庭でのルール作りの必要性」という点で、保護者の方への説明会で利用できる情報を紹介いたします。

SNSのトラブル傾向

内閣府発表の「青少年のインターネット利用環境実態調査」には各種実態調査結果が記載されていますので、こちらのデータを利用し紹介いたします。

 

内閣府:青少年のインターネット利用環境実態調査(令和元年度)

 

まず、青少年のインターネット上の「トラブル状況のデータ」を用いて紹介いたします。

第2部 調査の結果
第1章 青少年調査の結果
第1節 インターネット接続機器の利用状況

こちらの資料の99ページにある「図表 2-1-1-7-2 インターネット上の経験(性・学校種別、性・年齢別)」から加工し表を作成しました。

 

表①:インターネット上の経験(性・学校種別)


【出典】内閣府:青少年のインターネット利用環境実態調査(令和元年度)99ページ

 

こちらの表の「調査年別」の数字を見てみると、右から3つ目の「あてはまるものがある(計)」は微減ながら減少傾向にあるのがわかります。しかし、令和2年はご存知の通りコロナ禍にあり、自宅でインターネットを利用する機会も増えており、トラブル自体は増加傾向にあると想像できます。
 

「性・学校種別」「あてはまるものがある(計)」の数字を見ると

小学(計):14.9%
中学(計):35.4%
高校(計):51.2%

と、トラブルの関連事項に対し、年齢が上がると増加傾向にあり、高校生は半数以上の方が経験していることになります。
特に、中学校・高校は男子と比較して女子の経験は10%以上高い傾向にあります。

 

また、「ネット依存症」や「スマホ依存症」に繋がる「インターネットにのめりこんで勉強に集中できなかったり、睡眠不足になったりしたことがある」については増加傾向にあり、

中学(計):15.3%
高校(計):20.5%

と高い数字になっているため、より注意が必要です。

 

 

上記以外にも、次の様な調査結果もあります。

 

小学館 @DIME:イマドキの中高生はなぜネット上のトラブルに巻き込まれても親に相談しないのか?

 

小学館 @DIMEのページには、株式会社NTTドコモが中高生200名を対象に行った調査結果が記載されています。

① 顔や制服のうつった写真・動画を投稿したことがある:42%
② SNSに自分の学校名を書いて投稿したことがある:15%
③ クラスの“チャットグループ”に悪口が書かれているのを見たことがある:14%
④ SNSで知らない人からコメントをもらったことがある:69%
⑤ ④のうち知らない人から“不快な気持ちになるコメント”をもらったことがある:30%
⑥ SNSで他者への批判・文句を投稿したことがある:28%
⑦ 友人がSNSでつながった人と実際に会ったという話を聞いたことがある:37%
⑧ 「フィッシングメール」を受け取った経験がある:20%
⑨ 架空請求をされた経験がある:11%

と、トラブルに繋がる投稿等の経験があるという方は、一定数いるということがわかります。

青少年のインターネット利用状況

次に、青少年のインターネット利用状況について、「内閣府:青少年のインターネット利用環境実態調査(令和元年度)」のデータを用いて紹介いたします。

 

まず、インターネットの利用状況を紹介いたします。

第2部 調査の結果
第1章 青少年調査の結果
第1節 インターネット接続機器の利用状況

 この資料の20ページにある「図表 2-1-1-1-3 インターネットの利用状況(性・学校種別、性・年齢別) 」から加工しグラフを作成しました。

 

グラフ①:インターネットの利用状況(調査年別、性・学校種別)

【出典】内閣府:青少年のインターネット利用環境実態調査(令和元年度)20ページ

 

インターネット利用率は、「調査年別」を見ると、横ばい傾向にありますが、93.2%とほとんどの方は何かしらのツールを利用しているようです。
また、「性・学校別」を見ると、

小学(計):86.3%
中学(計):94.0%
高校(計):99.1%

の方が利用しています。

この資料の25ページには、どの様なデバイスでインターネットを利用しているかが記載されてあり、スマートフォン・タブレット・PC以外にも、ゲーム機やインターネット接続テレビ、携帯音楽プレイヤー等でもインターネットを利用していることがわかります。

年齢やスマートフォンの有無に関わらず、インターネットを利用しているという認識で、ご家庭でのルール作りが必要なことがわかります。

 

次に、インターネットの利用時間に関して紹介いたします。

71ページにある「図表2-1-1-5-2 インターネットの利用時間【利用機器の合計】(性・学校種別、性・年齢別)」から加工しグラフを作成しました。

 

グラフ②:インターネットの利用時間【利用機器の合計】(性・学校種別)

【出典】内閣府:青少年のインターネット利用環境実態調査(令和元年度)71ページ

 

グラフ②は、平日のインターネットの平均的な利用時間をグラフにしたものになります。

グラフ②を見ると、学校種別の平均利用時間は、

小学生:2時間強
中学生:3時間弱
高校生:4時間強

となっています。
特に高校生は、平均5時間以上の利用の方が31.5%と約3人に1人が長時間利用していることがわかります。「利用時間が長い」=「トラブルが多い」わけではありませんが、「ネット依存症」や「スマホ依存症」に繋がる危険性は高くなるため、注意が必要です。

また、インターネット上の情報に頼り過ぎてしまうと、「フィルターバブル」や「エコーチェンバー」により、思考が偏る危険性も高まります。

※「フィルターバブル」や「エコーチェンバー」については、「インターネットに潜む視野が狭まる危険性(フィルターバブル・エコーチェンバー)」を参照ください。

家庭内でのルール作りの状況

最後に、家庭内でのルール作りの状況を紹介いたします。

まずは、保護者目線から「子どものSNS上のトラブル」についての不安を紹介いたします。
 

@niftyIT小ネタ帳:【調査結果】子を持つ親の約7割が子どものSNS利用について不安を感じており、実際のトラブルの34%は「ネット上のいじめ」

 

@niftyIT小ネタ帳には、保護者の調査結果が記載されています。

「お子さんはSNSを利用していますか?」という質問に対し、「分からない」と回答された方が20.2%と、約2割の方が「子どものSNS利用状況を把握していない」いう結果が記載されています。

また、「お子さんがSNSを利用する上で、危険だと思うこと、不安に感じることは何ですか?」という質問に対し、約7割の方が何かしらの不安を感じているようです。

 

他には、「SNS上での子ども同士のトラブルやいじめ、また、子どもが犯罪に巻き込まれる事件などが年々増加しています。こうした状況に対し、どのような対策が重要だと思いますか?(複数回答)」という質問に対してはどの様な回答が多かったのかというと、

・情報モラル教育の実施:53.8%
・トラブルがあった時、子どもが相談できる環境を用意する:46.3%
・フィルタリングやペアレンタルコントロールを設定する:37.6%
・SNSの利用について家庭内のルールを作る:37%
・保護者自身がスマホの扱いに慣れ、SNSの知識を持つ:35.3%

という結果が記載されています。
 

では、ご家庭でのルール作りの状況は、どのようになっているのでしょうか?

こちらも、「内閣府:青少年のインターネット利用環境実態調査(令和元年度)」のデータを用いて紹介いたします。

第2部 調査の結果
第1章 青少年調査の結果
第2節 家庭のルールやインターネットの危険性に関する学習状況

この資料の103ページにある「図表 2-1-2-1a-1 家庭のルールの有無(性・学校種別)」 から加工しグラフを作成しました。

 

グラフ③:家庭のルールの有無(性・学校種別)

【出典】内閣府:青少年のインターネット利用環境実態調査(令和元年度)103ページ

 

家庭のルールの有無については、年齢があがるほど「ルールを決めている」ご家庭が少なくなっているのがわかります。
子どもの方が詳しくなり、保護者の方ではルールを決められないご家庭が多くあるのかもしれません。

また、「わからない」という方も3.5~6.7%いました。ルールを決めていても、子どもに伝わっていなかったり、決めたときだけ話しており形骸化してしまっている可能性もあります。インターネットの世界は流行りの変化が激しく、子ども達の理解度の変化も激しい世界です。一度決めて終わりではなく、定期的に修正し、定期的に伝えることも重要です。

 

次にルールの項目について紹介いたします。

107ページにある「図表 2-1-2-1b-3 家庭のルール内容(性・学校種別、性・年齢別)」から加工しグラフを作成しました。
 

グラフ④:家庭のルール内容(性・学校種別)


【出典】内閣府:青少年のインターネット利用環境実態調査(令和元年度)107ページ

 

「利用する時間について」のルールを決めているご家庭が多いのに対し、「メールやメッセージを送る相手」や「送信・投稿する内容」、「利用者情報が漏れないようにしている」といったトラブル防止に関してのルールを決めているご家庭が少ないようです。

 

次に、啓発や学習の機会の有無や、その機会の場所等についての調査結果を紹介いたします。

109ページにある「図表 2-1-2-2a-2 啓発や学習の経験の有無(性・学校種別、性・年齢別)」と、110ページにある「図表 2-1-2-2b-1 啓発や学習の機会」から加工しグラフを作成しました。
 

グラフ⑤:啓発や学習の経験の有無(性・学校種別)・啓発や学習の機会


【出典】内閣府:青少年のインターネット利用環境実態調査(令和元年度)109〜110ページ

 

「啓発や学習の経験の有無」に関しては、一度は経験している子どもは多くいました。

また、「啓発や学習の機会」を見ると、「学校・幼稚園・保育園等」で受けている方が97.8%と多かったのに対し、「親(保護者)」と「兄弟・姉妹」を合わせたご家庭では36.2%(保護者33.3%+兄弟・姉妹2.9%)と前年(28.9%:保護者26.8%+兄弟・姉妹2.1%)と比べて増えたものの、少ない数字となっています。

子どもたちをインターネット利用のリスクから守るためには、学校とご家庭の協力が不可欠です。保護者の方にも、ご家庭のルール作りの重要性を理解いただくためには、保護者の方への啓発活動が必要となります。

 

その際に活用できる資料を紹介いたします。

総務省:インターネットトラブル事例集ダウンロードページ

弊社記事:スマホ世代の子どもたちを守るために、保護者に出来る3つのコト

弊社サービス:保護者向け講演

 

※なお Web サイトについては、2021 年2 月 1 日に掲載されているものを参照しています。

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